■インフォグラフィック:基本的な食料品の価格が500%増
【n.p.:本紙】
世界銀行がレバノン経済について報告し、19世紀半ば以降、世界で3番目に大きな経済危機だと述べているが驚くにあたらない。
報告書「沈みゆくレバノン」は、労働者の5人に1人が職を失い、国民の41%が食料品や生活必需品を十分に入手できない状態にあり、36%が満足な医療を受けていないことを指摘している。
この報告書の内容は、レバノンにおける生活必需品の物価高騰に比べればそれほど衝撃的ではない。レバノンでは、2020年2月から2021年5月までの15カ月間で物価が400~500%に膨れ上がった。その間の所得減少を考慮すると、物価の高騰が国民に与えた影響は甚大なものであった。
食肉と鶏卵
『ムドン』紙は、レバノン国内の簡易市場調査によって、実質的な価格変化を監視し、2020年2月に経済省が発表したデータと比較した。そして「日々の基本的な食事に必要な鶏卵、牛乳、油、米などの価格が200~400%上昇した」と発表した。価格上昇の理由には、輸入の停止、レバノンリラの暴落、密輸が考えられる。
(後略)
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翻訳者:植田晴紀
記事ID:51171