レバノン:資金の枯渇
2021年07月07日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ドル枯渇はレバノンに金を貨幣化させるのか
【ベイルート:アナトリア通信】
レバノンは歴史上最悪の経済危機に苦しんでおり、世界銀行はレバノンの危機が19世紀半ば以降みられた三つの最悪の危機のうちの一つに入ると述べた。
2019年以降、ドルに対する現地通貨価値の記録的下落、燃料及び医薬品の不足、食品価格の記録的高騰により国民は購買力を失った。
2020年8月27日、レバノン中央銀行のリヤード・サラーマ総裁は外貨準備高を195億ドル、準備預金額を175億ドルと見積もった。
一方で選挙管理内閣のガーズィー・ワズニー財務大臣は今年2月、補助金が削減されない限り、今年5月までに残りの補助金のための残りの準備金が枯渇するだろうと明らかにした。
準備預金の利用が差し迫ることに関する多数の議論を受け、中央銀行が保有するこれまで流通しなかった金準備の取扱いに関する問いも投げかけられ始めた。
レバノン中央銀行のリヤード・サラーマ総裁が2020年末に発表したところによると、レバノンの金準備高は当時180億ドルに上っていた。しかし2021年上半期末の金準備高は約150億ドルにとどまっている。
(後略)
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翻訳者:植田晴紀
記事ID:51315