欧州議会、イラン当局者らへの制裁を求める決議を可決

2021年07月08日付 Hamshahri 紙

 欧州議会議員らは、「人権」を口実にイラン当局者らへの制裁を求める決議を可決した。

【ハムシャフリー電子版】ファールス通信によると、欧州議会はEU市民を拘束したという口実で、イラン当局者らを標的とする制裁の行使を求める決議を可決した。

 この決議の一部で、欧州議会は欧州評議会に対し、「EU市民に対する横暴な拘束と死刑宣告に役割を果たしてきた」イランの一部の機関や当局者らを標的とした、資産凍結を含む制裁の行使を求めた。

 スウェーデンのチャーリー・ワイマーズ欧州議会議員は木曜日、自身のTwitterに「欧州議会がイランの体制当局者らに対する制裁行使の要請を支持したことを喜ばしく思う」と投稿した。

 欧州議会議員らは、イラン大統領に選出されたアーヤトッラー・エブラヒーム・ライースィー師に対し、スウェーデン在住のイラン人大学教授で、イスラエル諜報特務庁モサドと接触していたとして逮捕されたアフマドレザー・ジャラーリーの処刑を取りやめるよう要請している。

 欧州議会の決議書の一節には以下のように書かれている。「当議会はイランに対し、次期大統領エブラヒーム・ライースィー師の在任中に、アフマドレザー・ジャラーリー博士の差し迫った処刑を取りやめることを求める。」

 ジャラーリーはスウェーデン在住のイラン人大学教授で、イラン暦1395年オルディーベヘシュト月[西暦2016年4月~5月]にイスラエル諜報特務庁モサドと接触していたとして逮捕され、エヴィーン刑務所に移送された。

 彼が取った行動の一つは、殉教したシャフリヤーリー[マジード・シャフリヤーリー]やアリー・モハンマディーを含む、研究・軍事・核プロジェクトの重要人物30名の住所と詳細情報の一部をモサド諜報員に提供したことであり、このことが彼らの暗殺と殉教につながった。

 イラン・イスラーム共和国は、以前より「人権」の主張を口実にしたイランの司法手続きへの欧州諸国の干渉を拒否し、非難してきた。


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翻訳者:SN
記事ID:51367