東京オリンピックでトルコ初の金!アーチェリー、メテ・ガゾズ
2021年08月01日付 Hurriyet 紙
2020年東京オリンピックにてトルコ初の金メダルを獲得し、大きな誇りとなった国民的アーチェリー選手のメテ・ガゾズ選手は歴史的快挙を2016年には目標に決めていた。22歳の国民的選手が2016年のリオオリンピックに参加したが勝利を逃し、敗退した後に行った投稿がソーシャルメディアで再び話題になった。
東京オリンピック2020でアーチェリー個人部門で奮戦し、金メダルを獲得したことでアーチェリー界でトルコ史上初の金メダルを獲得したメテ・ガゾズ選手はトルコで大きな誇りとなった。
同選手はオリンピックで金メダルを期待され、決勝で対戦者のイタリアのマウロ・ネスポリ選手に6−4で勝利してメダルの目標に到達した。
2016年のリオオリンピックにも参加したが、最終32ラウンドでオランダのヴァン・デン・ベルグ選手に3−7で敗れたメテ・ガゾズ選手がリオ五輪後に行った投稿が再び話題になった。
◼️目標はリオ五輪を終える前に決められた
リオで早々に敗退した後、ソーシャルメディアのアカウントから投稿したメテ・ガゾズ選手は2016オリンピックが終わる前に2020年オリンピックの目標を金メダルとして設定したと話した。国民的スポーツ選手のメッセージでは「もっと努力して2020年に東京から金メダルを持ち帰ります」と述べられていた。
◼️ネックレスのトーテム
メテ・ガゾズ選手は2017年には東京オリンピックのために作ったトーテム(訳註: 五輪マークのネックレスチャーム)をフォロワーに伝えていた。22歳の国民的選手は「大きな目標は明らかです。オリンピックは頭から決して離れないけれど、私の目の前にあってほしいです。2020年までこのネックレスを首にかけていきます。」とネックレスを首にかけた写真を投稿した。東京で金メダルを獲得した後、メテ・ガゾズ選手が行ったこの投稿はソーシャルメディアのユーザーによって再び話題となった。国民的選手が何年も前に始めたメダルの願掛けは東京で大勝利として返ってくることになった。
◼️「約束を守った」
メテ・ガゾズ選手は2020年の東京五輪で金メダルを獲得した後に発表を行い、何年も前に行ったこの声明を引用して、自身がした約束を守れてとても嬉しいと話した。
国民的選手の発表では「すごく嬉しいです。2016年のリオ五輪が終わったときの初のインタビューでのことです。東京で金メダルを取ると言って、約束を守りました。とても幸せです。私を支えてくれた全ての人に強く感謝します。」と述べた。
◼️メダル獲得後の初投稿
オリンピック決勝後にメテ・ガゾズ選手はソーシャルメディアのアカウントから投稿を行い、幸せな心境をフォロワーにシェアした。
国民的選手の投稿は以下の通り。
「今の気持ちを言葉にできないほど難しいです。言葉にはできないほどの幸せを感じています。これはまだ3歳だった時から出発した旅路です。私の人生で得た全てはこのスポーツのおかげです。今日長年の夢を叶えて、リオで実現したオリンピック後に私が皆さんに約束したオリンピックメダルに届いたことを嬉しく思います。何年間もやってきた苦労の見返りを得たこと、一番大事なことは私を信じてくれた皆さんの誇りになれたこと、それらをとても嬉しく思います。
表彰台の最上段に登って我が国を代表したことは誇らしいとともに、私はトルコのスポーツのため、我が国の若者たちにスポーツを奨励し、彼らに道を示すために出発した道のりでとても価値のある歩みを進んだのです。
勝利に至るこの困難な道のりで私をいつも支えてくれた家族、私をどんな時でも孤独にはしなかった同盟、ギョクトゥ・エルギンコーチをはじめとするコーチ陣、省庁とチームに感謝してもしきれません。#untilitsdoneと言って出発して、初めての入り口を乗り越えました。今はこの素晴らしい勝利を味わう時ですが、この後もやる仕事がたくさんあります。」
◾️金メダルをウール・エルデネル会長が献呈した
夢の島公園アーチェリー場での決勝戦の後、メダル授与式が行われた。国民的なアーチェリー選手にメダルをトルコ国家オリンピック委員会のウール・エルデネル会長が献呈した。メダル授与後にトルコ国歌が演奏され、トルコ国旗が掲げられた。
メテ選手が優勝した部門では銀メダルをイタリアのマウロ・ネスポリ選手、銅メダルを日本の古川高晴選手が獲得した。メダル授与式後に会場に入った青年スポーツ省のメフメト・ムハッレム・カサプオール大臣は国民的選手を祝った。
◼️先生の帽子が幸運を運んだ
メテ選手は東京2020大会で、ユスフ・ギョクトゥ・エルギンコーチが2008年の北京五輪で選手として出場したときにかぶっていた帽子をかぶった。帽子は二人の間のシンボルとなって、メテ・ガゾズ選手のモチベーションに前向きな影響を与えた。
国民的選手が金メダルを獲得した決勝戦の後、アナトリア通信記者への発表でアーチェリーナショナルチームのエルギンコーチは「とても嬉しい。素晴らしい試合になりました。初めから最後までとても良かったです。初めに思った通りにはならないとしても、良いプレイができることは明らかでした。ここ5年間大変に努力しました。メテは全力を尽くして努力しました。どんな時もくたびれず、諦めず、挫折せず、モチベーションを維持し続け、ついにオリンピック優勝を我が国にもたらしたのです。」と話した。
エルギンコーチは帽子の意味に言及し、「これを引き継ぎのように考えています。2008年の北京オリンピックで私がかぶっていました。今はメテがかぶっていて、けれども彼はすでにハードルをとても高いところにおきました。今後繰り返し結果を出すために、我々はさらに努力を続けていきます。」と述べた。
メテ・ガゾズ選手は「それのモチベーションはとても大きかったです。あれはもはや我々にとってただの帽子ではありません。我々のシンボルとなったのです。とても言い表す言葉がありません。」との言葉で喜びを表現した。
◼️スポーツ心理学者を望んで、カサプオール大臣は特別席に入らなかった
メフメト・ムハッレム・カサプオール青年スポーツ相はスポーツ心理学者の勧めで、競技を特別席から観戦しなかった。試合前、夢の島公園アーチェリー場に訪れたカサプオール大臣は心理学者のジェム・ドーハン・ギゼプ氏の勧めで特別席に上がれなかった。競技を屋内から観戦したカサプオール大臣は試合後に特別席に来てメテ選手の優勝を大変喜んだ。
トルコ国家オリンピック委員会のウール・エルデネル会長もメテ・ガゾズ選手の今日の試合をそこで観戦した。
◼️エルドアン大統領からお祝いの言葉
レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は東京2020大会で金メダルを獲得したメテ・ガゾズ選手に電話で祝った。
エルドアン大統領はメフメト・カサプオール青年スポーツ相の仲介で歴史的快挙の後にメテ・ガゾズ選手と話し、「メテ選手、心から敬愛をしめそう。君は我々の心を大きく動かした。君は再び歴史を動かした。君はトルコ民族の射手の子孫として歴史的な成功をおさめた。最後の数射を目に涙を溜めながら観戦した。君のお母さん、お父さんに君を育ててくれたことを感謝する。願わくば、トルコで君に会って話せますように。神よ、継続をお与えください、我々の点数をお上げください。」と述べた。
メテ・ガゾズ選手もエルドアン大統領に感謝を述べた。
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翻訳者:伊藤梓子
記事ID:51429