カタール:エネルギー大臣が現在のLNG市場は不健全だと指摘
2021年10月06日付 al-Quds al-Arabi 紙
■カタールのエネルギー大臣:現在のガス市場の状況は健全ではない
【ロンドン:ロイター】
カタールのエネルギー大臣は火曜日(5日)、ガス市場の現状は健全でないと述べ、エネルギー転換の実現に向けて共に努力するよう求めた。
サアド・カアビー(エネルギー)大臣は、日本がリモート開催した液化天然ガスに関する会議で「現在の市場の状況は健全ではない」と述べた。そして、需要の伸びと共に価格上昇の原因となる供給不足、混乱、気象条件について言及した。
また、「感情論を排し」、そして生産者側だけでエネルギー転換を成功させることはできないこと、エンドユーザー含め共に努力しなければならないことに気付くときが来た、と述べた。
世界最大の液化天然ガスの供給元の国営カタール石油のCEOでもあるカアビー大臣は9月に、現在のガスの価格高騰は供給の不足に加えて投資の不足を反映しているが、この状況を危機的だとは考えていない、と語っていた。
今年、ヨーロッパとアジアのガスの価格は今までの最高値のレベルにまで高騰し、それがスペインからイギリスに至るまでの製造業者たちの活動縮小や、中国における電力危機を招いた。
アメリカの地域天然ガス市場は、この冬のガス価格が世界的に類を見ないレベルに達するほど高騰している。そして、これはヨーロッパとアジアの頭痛の種となっているエネルギー・コストが、近い将来に世界最大の天然ガス生産者に影響を及ぼすようになるということを示唆している。
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翻訳者:百田凜花
記事ID:51674