『ザクロが遠吠えする頃』がアカデミー賞におけるオーストラリアの代表に

2021年10月25日付 Iran 紙

 グラーナーズ・ムーサヴィー監督が脚本・演出を手がけた映画『ザクロが遠吠えする頃』[訳注:第34回東京国際映画祭における邦題。英題は“When Pomegranates Howl”であり、ペルシア語(ダリー語)の題は『ヴァクテ・チーゲ・アナール』(「ザクロが金切り声を上げる時」の意)である]が、オーストラリア代表としてアカデミー賞の国際長編映画賞(外国語映画賞)[訳注:アメリカ以外の映画で、かつ英語以外の言語の映画が対象となる部門]にノミネートされた。

 アフガニスタン、オーストラリア、オランダそしてイランの共同制作作品である映画『ザクロが遠吠えする頃』が、オーストラリアの代表としてアカデミー賞に登場する。

 新型コロナウイルスの世界的流行(パンデミック)が起こる前の開催時期に合わせ、第94回アカデミー賞は西暦2022年3月27日(イラン暦1401年ファルヴァルディーン月7日)に開催される。

 バヒール・ヴァルダク氏、グラーナーズ・ムーサヴィー氏、クリスティーン・ウィリアムズ氏そしてマルズィーイェ・ヴァファーメフル氏が共同でプロデューサーを務めた映画『ザクロが遠吠えする頃』は、去年カブールにて撮影された。また、この映画はアフガニスタン、オーストラリア、オランダそしてイランの共同制作作品とされている。

 近ごろのアフガニスタンにおける政治的な変革や、ターリバーンによって制定された厳格な法律を考慮すると、特筆すべき点は、今のところ『ザクロが遠吠えする頃』がアフガニスタンで制作された最も新しい映画作品の1つとなり得ることだ。

 この映画はこれまでに、シドニーやサンパウロ、東京などで開催された国際的に名高い映画祭やイベントにも数多く出展されている。ついこの間、この映画はアジア太平洋映画賞[訳注:ロシアや中東を含むアジア全域やオセアニアなど70の国と地域を対象に、優れた長編映画やその関係者を表彰する映画賞]の児童部門において、最優秀児童映画賞の候補として選出されている。

 アラファート・フェイズ、エルハーム・アヤーズィー、アンドリュー・キルティー、故ヘシュマトッラー・ファナーイー、サイーデ・サーダート、フェレシュテ・アーレミー、アミールシャー・タラーシュ、ザビーフ・ギヤース、ズィーシャーンハーン・タラーシュ、マディーネ・ニーヤーズィーがこの映画の出演者である。また、ハスィーバー・エブラーヒーミーもこの映画への出演の栄に浴している。

 この映画の注目すべきポイントの1つは、映画の制作陣に有名なイラン人作曲家兼演奏家であるホセイン・アリーザーデ氏がいることだ。同氏は、『ザクロが遠吠えする頃』の音楽を担当している。


この映画作品のその他制作陣

撮影監督:ベフルーズ・バードルージュ
舞台美術・総合演出:ラーヤー・ナスィーリー
編集:シーマー・モンファレド
音響効果:ホセイン・グールチヤーン
録音:アリー・アラヴィー
助監督:セイイェド・ジャラール・ロウハーニー
制作マネージャー:アミール・エスキャンダリー、ターレク・ヴァルダク
制作アシスタント:マフカーム・アフマディー
広報マネージャー:マフサー・ヘンマティー
ポスター美術:マルヤム・キャフヴァンド
トレーラー制作:マスウード・ファルジャーム
トレーラー音楽:ペイマーン・アブダーリー

 国際的な映画配給は、(イランでフリーランスの)モハンマド・アタバーイー氏が担当している。


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翻訳者:OI
記事ID:51771