10州のヤルダーのお祝いをタブリーズで  シャベ・ヤルダー特有の魅力的な3つの地域伝統の遊びを知ろう(2)

2021年12月15日付 Hamshahri 紙

―(1)からの続きー

祭典には州の全市が出席

 シャベ・チェッレの祭典は村落スポーツ・地域伝統遊戯連盟の協力と協賛によって開催された。東アゼルバイジャン州村落スポーツ・地域伝統遊戯委員会委員長によると、これらの10州の村落スポーツ・地域伝統遊戯委員会の複数のグループが、割り当てられたブースにて、シャベ・ヤルダーに関する慣習や儀式を一般に公開する。

 委員長のアフマド・ハージー・モハンマディー氏は続けて、「東アゼルバイジャン州の諸県もまた、それぞれの代表をこの祭典に派遣している。なぜなら全ての県がシャベ・ヤルダーで行う独自の慣習を持つからだ。」と言い、さらに「現代社会が必要としていることは、古の伝統に真剣に注目し、これらの伝統を保護することで、これは全国の子どもたちや青少年、若者たちにとって、多くの祭典でこの慣習を思い起こし、一般の人々にそれを示すためのモデルとなるものである」と述べた。



[上記の写真]シャベ・ヤルダー地域伝統の遊び[上]
各州に文化と結びつき人々が愛着を持つ特有の遊びや慣習があり、それらの一部は一年で最も長い夜のためである。

マーザンダラーン州[右]:「唯一の要求」はマーザンダラーン州のシャベ・ヤルダー特有の遊び。この遊びでは、一人が地面に横になり、その人の額の上にグラスを置く。グラスの中に水を注ぎ、その人はどうにかして、水をこぼさずにその位置から立ち上がらなければならない。頭も体も使う、注意力が求められる刺激的な遊びだ。

西アゼルバイジャン州[中央]:西アゼルバイジャン州の「くつした遊び」はシャベ・ヤルダーの有名な遊びだ。この遊びは「ゴル・ヤー・プーチ(手のなかに握った紙などがどちらに入っているかあてる遊び)」に似ている。違いは、ビーズやひよこ豆とインゲン豆の代わりに、もう一方の対戦相手のどの靴下にコインが入っているかを当てなければならないということだ。なぞなぞとアーゼリー語の四行詩を読む勝負もまたもちろんこの夜だ。

コルデスターン州[左]:コルデスターンでもまたこの地域特有のシャベ・ヤルダーのための遊びが広く行われている。2人が座り、それぞれの足をくっつけ、30㎝の棒を自分の方に引き寄せる。相手に圧力をかけ地面から立ち上がらせた方が勝者。この遊びは「グールナー・ケシー」という。


タブリーズのチェッレ・ショウ(冬至の夜)

 様々な州の代表はこの祭典のためにいろいろなプログラムを企画してきた。マーザンダラーン州の村スポーツ委員長はハムシャフリー紙に語る。「シャベ・ヤルダーに際して開催される式典では、各州はシャベ・ヤルダーの地元での名称により参加する予定だ。マーザンダラーン州のグループもまた、マーザンダラーン方言での名称「チェッレ・ショー」としてこのプログラムに出席し、地域伝統の遊びや、マーザンダラーン地方の服や料理を来訪者に紹介する。」

 村落スポーツ委員会委員長のモハンマドレザー・バフレギャルドニークー氏はこの祭典でのマーザンダラーン州のプログラムについても述べた。「マーザンダラーン州はこの祭典で、マーザンダラーン州特有のシャベ・ヤルダーの展示の他に、地域の食べ物やナーンの調理もまた紹介する。さらに我々のグループは、リーリー[けんけんぱに似た遊び]とハフト・サンゲ・マハーラティー[石を積む遊び]、チューレング[竹馬のようなもの]の3つの遊びも紹介する。チューレングは、歩くための長い木が必要で、運送が困難との理由で、主催者側が我々のために木材を提供する予定だ。」

 彼は、これらの遊びが必ずしもマーザンダラーン州に限られたものではないことについて説明した。「マーザンダラーン州には370の地域伝統の遊びが存在し、それらの一部は少しの違いはあっても他の州でも見られる。村落スポーツ・地域伝統遊戯委員会は遊びを体系化できるようにするため、これらの遊びを分類し、他の州でも行われている遊びと明確な規準に従って区別できるようにした。この祭典で紹介される遊びは必ずしもシャベ・ヤルダーに限って行われるものではないが、人々がシャベ・ヤルダーにも行うこともある地域の遊びの一部である。」

 マーザンダラーン州の村落スポーツ・地域伝統遊戯委員会はシャベ・ヤルダーの祭典についても「今日の世界はコロナ禍にあり、人々の多くがこの病気の影響で親愛なる人たちを失っている。遊びやスポーツは家族のみんなを一つにし、彼らの喜びを与えることができる。このようなことから、この祭典は大変重要になる」と述べた。

―了―


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:OGK
記事ID:52062