新たな変異株であるオミクロン株の影響による感染急増は、期末試験期間に入る大学が新たな対応を決めることにつながった。高等教育機構(YÖK)は試験を対面か遠隔かどちらで実施するかの判断を各大学に委ねた。各大学が対応を決めた。幾つかの大学の最終決定は次の通り。
■İTÜはハイブリッドに移行
イスタンブル工科大学(İTÜ)はハイブリッド教育に移行する決定をした。2021-2022年秋学期末まで適用される決定の枠組みで、教員は教室で講義する。学生は教室か遠隔のどちらかで授業をフォローすることができる。学期末試験は対面で実施される。
■ボアジチ大は教員に判断を委ねる
ボアジチ大学は2022年1月4日までオンラインで授業を行うこととし、要請に従い各イベントの延期を通達した。学期末試験の実施方法の決定は授業を行う教員に委ねられた。大学役員会による強制的な適用ではないため、授業を行う教員の判断により試験は対面もしくはオンラインで行われる。
■ハジェテペ大は対面
ハジェテペ大学の学生らは感染者数増加を懸念していることを理由に期末試験の対面実施の決定に反発した。大学運営はヒュリイェット紙に出した声明で学生および職員の感染者数や接触者数は変動的だとし、「マスク、対人距離、手洗いルールに従い期末試験は対面で実施される。決定の変更はない」と述べた。
■コチ大は遠隔
コチ大学は2022年1月7日まで医学部ならびに法学部の実習授業を除く全授業をオンラインで行うことを決めた。大学は2週間のオンラインプロセスの後、2022年1月10-21日に行われる期末試験もオンラインで実施することを通達した。
■MSÜは人数を制限した教育
ミマール・スィナン芸術大学(MSÜ)は授業は遠隔、試験は対面実施の決定をした一方で、アトリエや舞台は人数を制限して使用することが可能となる。イスタンブル・ビルギ大学は新たな対応が決められる可能性があるとしながら、「大学の衛生委員会が毎週月曜日に招集され対応を決めている。先週月曜日の決定に従い実習ではない授業はオンラインで行われており、期末試験は対面で行われる。しかし来週月曜日に新たな決定が出される可能性がある」と述べた。
■サバンジュ大は対人距離の調整
サバンジュ大学は人数を制限した教室で対面授業を行うとし、「学部および大学院プログラムの大部分では12月30日に授業を終えており、期末試験は1月3日より開始した。ソーシャルディスタンスルールに従い教室の座席配列を決めるとともに、同時に遠隔(オンライン)で授業をフォローできる機会があることから、残り一週間での現状のシステム変更の必要はみられない」と説明した。
■「対面」を続ける大学
中東工科大学(ODTÜ)、マルマラ大学、ハジェテペ大学、ユルドゥズ工科大学、9月9日大学、エーゲ大学、アンカラ大学、アタテュルク大学、エスキシェヒル・アナドル大学、オスマンガズィ大学、コンヤ・セルチュク大学、イェディテペ大学、オズイェイン大学ならびにアトラス大学は学期始めの決定に従いハイブリッド教育を継続しており、試験も学期当初に決められた通り対面で実施する。
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翻訳者:安井 悠
記事ID:52136