宗務庁「我々の預言者とその父に関する侮辱を許さない」

2022年02月09日付 Hurriyet 紙
メフメト・アジムリ教授(博士)の本に関して、宗務庁は「はっきりと表現せねばならないが、話題の本では我々の預言者とその父に関して礼儀や敬意に欠ける言葉と受け入れ難い表現が用いられていた。我々はこの不敬、畏れを知らない態度を許さない」という発表をした。

宗務庁は発表の中で、ヒッタイト大学神学部に勤めるメフメト・アジムリ教授(博士)の、聖ムハンマドの生涯について記述した本の一部が問題になっていると伝えた。発表では、「はっきりと表現せねばならないが、話題の本では我々の預言者とその父に関して礼儀や敬意に欠ける言葉と受け入れ難い表現が用いられていた。我々はこの不敬、畏れを知らない態度を許さない。疑いなく我々の預言者は清らかで誉れある家系に属している。その父も敬われるべき尊敬を集める人物である。彼はワハブの娘アーミナと結婚した後長く生きられず、病が原因で預言者が誕生する数か月前に若くして亡くなった。今日、責任あるすべてのムスリムに与えられた義務は、聖なる預言者の道徳的な生涯と優れた徳を、自分達の子孫をはじめとする全人類一人一人に最良の形で伝えることを目指し尽くすことであり、信仰と文明的価値を手にする際に、ポピュリストの煽りに呑み込まれることなく、意識的かつ敏感に良識に基づいて振る舞うことである」と述べられている。

■「いかなる不敬や不注意も許されない」

違いを設けようと、学術的事実を欠きそれとは矛盾した、明らかに周縁的見解を前面に出して語り記述することは、知的道徳面で問題があり病的な行為であると指摘して、以下のように述べられている。

「加えて注意を欠いた方法および礼儀を欠いた態度は、学問上の自由と研究者の個性を理由にして決して説明できるものではない。イスラム教の偉大な預言者と、彼を通じてイスラム教に由来する諸価値を傷つけ、貶めることを意図して誹謗し意図的に一定方向に仕向けることを、学術上の事実かのように取り上げることは、学術上注意を欠いており知識不足であるほか、大いに思慮分別を欠いているのである。どんな意図や理由があろうと、預言者の生涯に関わる研究では、いかなる不敬や不注意も許されず、敬意と敬愛により育まれた配慮をもって語られるべきである。この点で、皆が十分に意を配り、用いる言葉を細心の注意を払って選び、知とイスラムの品位に従って振る舞うことは、信徒たるものの務めである。」


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翻訳者:田原紗樹
記事ID:52483