イスタンブル広域市は市が運営するハルク・エクメッキ(民のパンの意)のパンの値段を60%値上げをし、1.25リラから2リラに引き上げた。イスタンブルベーカリー協会の値上げ請求はイスタンブル商工会議所で承認された。イスタンブル商工会議所に属するパン屋は210gのパンを3トルコリラで売り始めた。値上げされたパンの販売は本日より始まった。
イスタンブル広域市が運営するハルク・エクメッキ販売店で1.25リラで売りに出されていた250gの通常のパンは、本日より2トルコリラより販売され始めた。値上げに問題なく対応する人々もいる一方で過剰だと指摘する人々もいた。ナズィファ・オゼルさんは「私は1日に2個のパンを買っているが1日に10個のパンを買う人もいる。 おそらく彼らにとっては問題となりうる。普通のパン屋ではパンは3トルコリラ、私は2トルコリラを節約するためにハルク・エクメッキで買っている。」と話した。アフメト・ギュンテペさんは、「過剰な値上げと思う。普通のパン屋のパンは3.5トルコリラで買えなかったが、ここも2トルコリラになった。しかし、市も値上げせざるをえなかった。」と話した。
■「消費者は私たちに反発している」
イスタンブル商工会議所に属するパン屋も210gのパンを3トルコリラで売り始めた。
パン屋のヌラン・アスランタシュさんは「原価の元が取れない。現在一嚢の小麦粉が450トルコリラと言われている。諸々の請求書が非常に膨らんでいる。雇用する人びとの賃金も上がった。原価の元が取れない、事業主は不満を述べている。消費者たちは私たちに反発している。」と話した。
パンを買いに来たメルイェム・アルトゥンさんは、農業で生産が減っているために価格が高騰したが、家族数が多い家庭はこの状況の影響を受けるだろうとし、 「パンの価格はもちろん高い。私にとっておそらく変わりばえしないかもしれないが、沢山の子供を抱える人もおり、所得水準が低い家族もいる。彼らのことをもう少し 考慮する必要がある。この問題は生産に関わって、生産を通じて解決すべきことである。生産が増えれば価格も通常に戻るだろうと信じている。」と述べた。
■「パンが3.5リラのところも」
パン屋のハサン・フェフミ・デミルさんは最近の値上げに加えて地球温暖化と農業の衰退も業界に影響を与えているとし、値上げ価格が原価に見合わないだろうと述べた。デミルさんは「私たちの業界だけではない、あらゆる業界で非常に大幅な価格上昇がみられた。私たちは去年138リラで買った一嚢の小麦粉を今では400リラで買っている。」と話した。
デミルさんは「このためパンは現在3リラであるが、私たちの地区で3リラである。3.5リラのパンの所もある。3リラの値段でさえ私たちを救ってくれない。ハルク・エクメッキでは1.25リラで売っていたが、それにも長く耐えきれず、価格は2リラに引き上げるくらいにだ。私たちはこの流れが今年も、このように続いていくのか不安に思っている。」と述べた。
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翻訳者:大屋千寛
記事ID:52509