私有地のアポロン神殿の不正利用、刑事告発

2022年05月04日付 Cumhuriyet 紙

アンタルヤ県マナヴガト群の古都シデにあるナイトクラブが、私有地にあるアポロン神殿の発掘現場に繋がる遺跡を入口として使用したとして、シデ博物館総局は、このナイトクラブ支配人を刑事告発した。

毎年地元や外国から何千人もの観光客が訪れるアポロン神殿は、マナヴガトの海に面する古都シデで西暦150年頃に建てられた。ローマ神殿であるアポロン神殿のすぐ近くにある私有地で5月2日の晩に、「アポロン」という名のナイトクラブがオープンした。ここは、シデ博物館総局の監督の元、アナトリア大学教員のフェリシュタフ・アランヤル教授の指揮で進められる発掘調査地に接する私有地で、ここにオープンしたナイトクラブの入口として歴史的遺跡が使用されていることに抗議が唱えられた。

ギリシャとローマの音楽、調和そして光明の神であるアポロンに捧げられた神殿の隣の私有地でオープンしたナイトクラブの顧客達は、入口として使用されている歴史的遺跡の前に備え付けられたX線装置を通過して中に入るようになっていた。入口には、支配人らによって特別な照明も設置されていた。

古都を担当するシデ博物館のオザイ・オズギュル館長は、ナイトクラブ運営の実施は完全に違法であるとし、この件に関して警告を発し、考古学者を派遣し、法執行機関に報告したと述べた。オズギュル氏は、入口がこのような形で使用されることは許されないとも述べた。

この件の責任者を刑事告発したことを明らかにした文化観光省の県支部長ジャンデミル・ゾルオール氏は、このような光景は決して許されないと述べた。

以前レストランとして使用され、最終的にナイトクラブになった当地の支配人ヤシン・トゥゼル氏は次のように語った。
「2021年2月25日11945号の決定により、この区画の保護と散策路計画が承認された。その目的は、アポロン神殿とアテネ神殿のエリアにやってきた地元の人々や外国人観光客が、公式の計画にあった入口から入り、私有地にある遺物を展示し、神殿エリアを一般公開し観光できるようにすることだ。この私有地にあるすべての遺物は私有地の所有者に責任があり、それらの保護と展示は私有地の所有者によって行われ、来訪者はそこから続く神殿エリアへ進むことができるようになっている」と述べた。


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翻訳者:田原紗樹
記事ID:53390