女子ボクシング世界選手権でトルコ大活躍、次々に金メダル!

2022年05月21日付 Milliyet 紙

女子ボクシング世界選手権でトルコの選手たちから金メダル獲得のニュースが次々と届いた。国の代表選手であるアイシェ・チャールル選手、ブセ・ナズ・チャクルオール選手、ハティジェ・アクバシュ選手、ブセナズ・スュルメネリ選手、シェンヌル・デミル選手が自身の階級でチャンピオンに輝いた。レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は女子ボクシング世界選手権において歴史を作った女子選手たちを祝った。カサプオール大臣は優勝した選手たちのもとに駆け付けた。

国の代表のボクサーたちが、女子ボクシング世界選手権で歴史的快挙を成し遂げた。トルコの選手のうち、アイシェ・チャールル選手、ブセ・ナズ・チャクルオール選手、ハティジェ・アクバシュ選手、ブセナズ・スュルメネリ選手、シェンヌル・デミル選手が世界チャンピオンとなって試合を終えた。

■エルドアン大統領は祝辞を述べた

レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は女子ボクシング世界選手権でメダルを獲得した代表選手たちを祝った。エルドアン大統領は祝辞の中で「トルコがホスト国として開催された女子ボクシング世界選手権で金メダル5つ、銅メダル2つを獲得し歴史を作った、チームでチャンピオンとなった代表選手たちに個人としてまた国民を代表して心からお祝いを申し上げる。今、目標はパリオリンピックになるだろう。」と述べた。

イスタンブルで開催された女子ボクシング世界選手権は50kg級の決勝でコロンビアの対戦相手、バレンシア・ビクトリア選手に勝利し金メダルを獲得したトルコ代表、ブセ・ナズ・チャクルオール選手は試合後に記者団への会見に出席した。チャクルオール選手は非常に困難な道のりの後、優勝できてとても嬉しいと述べ、「とても嬉しいです。応援してくれた皆さん、本当にありがとうございます。トルコがホスト国ですから、より一層ストレスがかかりましたが、サポートによって吹き飛びました。あまり表には出しませんでしたが、3週間前に新型コロナウィルスに感染し、身体的にも精神的にもとても苦しみました。ここでもチームの仲間とコーチたちも強くサポートしてくれました。だから優勝できてとても嬉しかったです。本当にとてもつらい時期を過ごしました。今後の試合もいい結果を出せますように。」と話した。

■「ここで優勝したのは、パリオリンピックへの希望の光となりました。」

チャクルオール選手は今後の目標について語り、「今後、地中海大会とヨーロッパ選手権があります。もちろんこれらはどちらもパリオリンピックのためのものです。ここで優勝したのは、パリオリンピックへの希望の光となりました。オリンピックでも金メダルを獲得したいと願っています。」と述べた。
チャクルオール選手は観客席の雰囲気についても考えを述べ、「彼らに会えるととても励まされます。私はポイントを取ると、彼らは歓声をあげてくれるので、私はもっと多くポイントをとろうと頑張ります。」と言って、言葉を締めくくった。

イスタンブルで開催された女子ボクシング世界選手権の54kg級決勝でルーマニアの対戦相手、ラクラミオアラ・ペリジョク選手に勝利し金メダルを獲得したトルコ代表、ハティジェ・アクバシュ選手は試合後に記者団への会見に出席した。アクバシュ選手は金メダルを獲得しとても嬉しいと述べ、「自国で金メダルを取りました。私はまだ若いですが、良い結果を得たと思います。私の後ろで支えてくれる代表チームのコーチ陣と私の父が私を信じてくれました。私もこの信頼を裏切りませんでした。応援してくれた皆さん、本当にありがとうございます。国歌を歌えることがとても嬉しいです。私たちを強く支えてくれた、大臣に感謝します。クラブのアリ・コチ会長と支部長に感謝します。」と語った。
ハティジェ・アクバシュ選手はトルコの女子ボクシング界で未だかつてなく良い状況が訪れたと述べ、「私たちはトルコがどんどん高まって、これが続くよう願っています。チームとしての私たちの目標はパリオリンピックです。このパフォーマンスがパリでも見せられますように。」と言葉を締めくくった。

イスタンブルで開催された女子ボクシング世界選手権は66kg級の決勝でカナダの対戦相手、チャーリー・カヴァナー選手に勝利し金メダルを獲得したトルコ代表、ブセナズ・スュルメネリ選手は試合後に記者団への会見に出席した。ブセナズ・スュルメネリ選手は新しい階級でのメダルを狙い、これを見事獲得したと話し、「私は戦ってこなかった相手と戦いました。私にとってはすごく大きな経験で、新階級へ新しい希望をもって向かいました。神は努力し、良い心を持つ人に与えてくださいます。本当に辛抱し、お腹を空かせて寝ましたし、のども乾いていました。昨日の試合を見て、トレーニングをしました。試合を見た後は体重を測りました。200g増えていて、私は座って泣きました。食べ物を食べたかったですが、食べられませんでした。自分に『耐えろ、明日金メダルを取ったらすべてを忘れるだろう』と言い聞かせました。でも忘れずに、少し覚えています。国歌を歌うことが、すべてを忘れさせてくれます。よかったです。私たちはトルコで国歌を歌う機会を与えられます。今晩は友人たちや家族と食事に行きたいと思います。2か月間トラブゾンに行かず、彼らが恋しいからです。」と述べた。

■「私がナーバスになり続けるほどに、選手権はいつでも行われていきます」

スュルメネリ選手は2024年パリオリンピックも再び金メダルを取りたいと述べ、「私がナーバスになり続けるほどに、選手権はいつでも行われていきます。信じて、すごく努力して、精神的にいい状態の私はリング上で誰にも負けませんから、さらに成功していくと思います。私たちのこれからの目標は2024年パリオリンピックです。2個目のオリンピック金メダルを取って我が国にプレゼントしたいです。」と述べた。

■「世界中の観客に見せたいことは、ここに一人のトルコ人の女子がいること」

ブセナズ・スュルメネリ選手は観客の応援に感謝を述べ、「ここに来てくれた観客を喜ばせたいと思います。出場といいパンチを繰り出して、彼らにボクシングがどれだけ素晴らしいスポーツか、私に何ができるのかを見せたいと思います。トルコだけが私たちを見ているわけではなく、世界中の観客に見せたいこととは、ここにクレイジーでアグレッシブな一人のトルコ人の女子がいるということです。彼らがみてくれていたらいいと思います。」と語った。

イスタンブルで開催された女子ボクシング世界選手権の81kg級決勝で、代表のシェンヌル・デミル選手はカイジャ・マルディ選手を破り、金メダルを獲得した。
試合後にシェンヌル・デミル選手は記者団の会見に臨んだ。デミル選手はとても興奮した、今回の選手権を何年も待っていたと語り、「とても興奮しています。39年間この瞬間を待っていました。私は本当に最後の一呼吸、試合の最後の一滴まで闘いました。27、8歳のころスポーツを始め、何年間もこの瞬間を夢見てきました。たくさんけがを経験しましたし、引退する段階に来ていました。年齢が高いため、私の引退を口にする人が多くいました。私は34歳で世界3位になり、36歳の時点で世界2位でした。39歳で世界チャンピオンになりました。誰も信じることをあきらめないでください。私は信じました。神が与えたもうたことをとても感謝します。」と述べた。

■「私たちはトルコとして、ふさわしいことを為しました」

デミル選手は女子ボクシング代表チームのキャプテンとしてずっとチームメンバーをサポートしていたと語り、「私は代表チームのキャプテンです。私は自分が一番不幸だった時でさえもメンバー全員に笑いかけました。私が悲しんでいるのを見ればチームも動揺してしまうから、笑ってメンバーたちをサポートしました。みんなに感謝しています。学校が今朝、私に動画を送ってくれました。私の生徒たち、先生方に感謝します。私たちはトルコとして、ふさわしいことを為しました。記者団がいなければ誰も私たちを知りません。記者団は私たちの手、腕、目なのです。あなた方のおかげで私たち8000万人(の国民)が決勝に進出し、喜ぶのです。」と述べた。


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翻訳者:伊藤梓子
記事ID:53470