スカッシュ選手ショーバギー氏へのエジプトメディアによる攻撃
2022年06月13日付 al-Quds al-Arabi 紙
■エジプトメディアがモハメド・エル・ショーバギーのモーリシャス選手権での敗北を嘲笑
【カイロ:本紙】
国際的なスカッシュ選手であるモハメド・エル・ショーバギー(ムハンマド・シュールバジー)がモーリシャス・オープン選手権の決勝で敗れた後、エジプトのメディアはイングランド国籍としてプレーすることを選んだ同選手を攻撃した。
世界ランキング3位のショーバギーは、モーリシャス・オープン選手権の決勝でランキング5位のペルー人選手、ディエゴ・エリアスに敗れた。
これはモーリシャス・オープンからイングランドを代表することを表明したショーバギーの初戦であった。
『アル=ダゥストゥール』紙ウェブサイトは、「ハラーム(禁じられたもの)は続かない」という見出しでショーバギーの敗北を取り上げ、「イギリス人、モハメド・エル・ショーバギーがスカッシュのモーリシャス選手権で敗退」と報じた。
同サイトはショーバギーのエジプト人ファンを「非国民」と非難する記事を掲載し、物議を醸していた。
また、『アル=ヤウム・サービア』紙のウェブサイトもショーバギー敗退のニュースを扱い、「ショーバギーはイングランドの名においてプレーした後に世界ランキング5位に転落した」と報じている。
同選手への攻撃は、彼がイングランドの名においてプレーすることを発表した最初の瞬間から始まっていた。『アル=ドゥストゥール』紙ウェブサイトが彼の写真を掲載し、彼がラービア・サインを掲げたと報じた。(同サインは鎮圧の犠牲者となったラーバア広場及びナフダ広場におけるエジプト前大統領ムハンマド・ムルスィーの座り込み支持者への連帯を表明するために同胞団メンバーが使用したサインである。)
同サイトはショーバギーが同胞団に属していると主張し、またこれがイングランドの旗の下でプレーすることを決めた理由であるとみなしている。
(後略)
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翻訳者:井上紗良
記事ID:53588