新型コロナ感染症罹患歴があってもオミクロン株には感染防御効果をもたず

2022年06月19日付 Jam-e Jam 紙

 新たな研究は以下のように警告している。もし世界的大流行初期に新型コロナウイルスに感染していても、おそらくオミクロン株やその他変異株への再度の感染に対しては、免疫を獲得しない。

【ジャーメ・ジャム電子版】主要なタイプのオミクロン株への過去の感染でさえも、再感染に対して抗体をほとんど作り出さないと研究者たちは報告している。

 ワクチン接種を3回済ませたイギリスの医療従事者730人以上を対象とした調査結果は、なぜオミクロン株への再感染が大流行しているのかを説明する助けになる可能性がある。

 この研究を執筆した一人である、インペリアル・カレッジ・ロンドンのローズマリー・ボイトン氏は、第一波の間に感染していたとしても、オミクロン株への感染において免疫応答は強化されないと述べた。

 同氏はさらに以下のように指摘した。「オミクロン株は免疫システムを強化するものではない。オミクロン株のような新型コロナウイルスは自身のクラスタータンパク質に突然変異があり、そのことが免疫反応から逃れやすくしていると考えられている。しかし、この研究結果は状況がもっと複雑であることを示している。」

 研究者らの言によると、イギリスでの新型コロナウイルス感染症の罹患率の高さにも拘らず、入院率と死亡率が低いのは、ワクチンに依然として重症化や死亡を予防する効果があることを示している。


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翻訳者:NS
記事ID:53636