BRICSの首脳らがイラン核問題の外交的解決を強調
2022年06月24日付 Jam-e Jam 紙
新興国から成るBRICSの首脳たちは会合の声明の中で、イラン核問題に対する政治的および外交的解決を強調した。
【ジャーメ・ジャム電子版】BRICS諸国の首脳たちは「北京宣言」を発表し、イランの核問題に対する政治的および外交的解決策を強調した。
この宣言の一部では次のように書かれている。「国際法に従い、平和的かつ外交的な手段を用いてイラン核問題を解決する必要性を我々は改めて表明し、国際的な核不拡散とさらなる平和および安定のために国連安保理決議第2231号とJCPOAを維持する重要性について強調する。また、JCPOA再開のための外交的努力が成功することを期待している。」
これに先立ち、イラン・イスラーム共和国のホセイン・アミールアブドッラーヒヤーン外相は中国の王毅国務委員兼外交部長(外相)との木曜日(ティール月2日[西暦6月23日])朝の会談において、中国政府がアーヤトッラー・ライースィー大統領のBRICSサミット出席に向けイラン・イスラーム共和国を招待したことに謝意を述べつつ、中国によって提示されたグローバルな開発と安全保障のイニシアチブを歓迎し、中国がBRICSの議長国を務める期間が多面的協力関係の強化を拡大する契機となることに期待を表明した。
我が国の外相は制裁解除交渉に関して、IAEAの政治的決議を非建設的であるとして、以下のように強調した。「イラン・イスラーム共和国は誠心誠意を尽くしイラン国民の利益を守る恒久的な合意を結ぶ用意がある。」
中国の王毅外交部長もイラン・イスラーム共和国大統領ライースィー博士のBRICSサミットへの出席を歓迎しつつ、この会談の目的を新興市場と発展途上国の経済的連帯に目を向けることとして、北京で新型コロナウイルスによる行動制限が解除された後、イラン・中国両大統領が対面で会談を実施できるようになることに期待を表明した。同外交部長はさらに、ウィーン協議の継続に支持を表明し、IAEAの政治的決議は緊張を生み出すものだとして、外交と対話の道によってウィーン協議で合意に至るよう期待を表明した。
中国はBRICSサミット第14回会合およびグローバル開発に関するハイレベル協議の議長国を務めた。BRICSはブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国といった新興の経済5大国から成る。10年以上前の発足以来、加盟国は経済、貿易、政治、安全保障、技術革新、文化的・人的交流といった分野において有益な成果を挙げている。
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翻訳者:HM
記事ID:53687