モロッコ:停止されていた発電所2基が再稼働へ
2022年07月06日付 al-Quds al-Arabi 紙
■モロッコ、アルジェリア産ガス輸出中止のために停止されていた発電所2基を再稼働
【ラバト:アナトリア通信】
モロッコは、国際市場から輸入した液化天然ガスを使用する発電所2基を再稼働させた。これらの発電所は、ラバトへのアルジェリア産ガスの輸出が停止されたことをうけ、稼働停止状態にあった。
上記の内容は、モロッコの電気・飲料水庁(ONEE)および炭化水素・鉱物庁(ONHYM)が火曜日に発表した声明によって明らかにされた。
同声明ではモロッコが、国際市場から輸入した液化天然ガスを使用し、タハッダーラトとアイン・ベニ・マタルにあるコンバインドサイクル発電所計2基を再稼働させたと述べられている。
さらに「両発電所への天然ガスの供給は、モロッコ・スペインの共同ガス相互接続を逆流させることを通じた、モロッコ・欧州間ガスパイプライン(の使用)によって確保されている」ことに言及した。
これに先立ちアルジェリアは、モロッコ領内を通るパイプラインを通じてスペインにガスを供給する契約を更新しないことを決定しており、これは昨年10月31日に満了となった。アルジェリアの決定はアラブ両国の外交上の相違に起因するものであり、これにより当該の発電所2基の作業が停止していた。
スペインのエナガス社によると、昨年5月末に、スペインからモロッコにパイプラインを通じて天然ガスが流入し始めた。一方同社によると、このガスはアルジェリア産のものではないという。
アルジェリアは昨年4月、スペインが自国産の天然ガスを契約で定められていない場所に少量でも輸送した場合、同国との契約を破棄するとの脅迫を行った。
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翻訳者:末広美羽
記事ID:53706