■エジプトは燃料価格の上昇とともに新たな物価高の波に直面...野党支持者ら「借款政策のせい」

【カイロ：本紙】

価格委員会が承認した燃料価格の値上げの決定を受けて、市民たちの間で生じている物価高の新たな波に対する怒りと恐れを収束させるために、エジプトのムスタファー・マドブーリー首相は次のように述べた。「昨日水曜日に決定された燃料価格の上昇幅によると、集団輸送手段を使用するための料金の最大増加率は、ローカル輸送であるか県をまたぐものであるかによらず、最大7％になる」。

エジプト国民は、エジプト・ポンドが今年4月に対米ドルで17％近くもの価値を下げたのち、自国が直面している直近の物価高の波になんとか順応しているばかりである。こうした物価高は同国政府によってコロナウイルスのまん延やロシア・ウクライナ戦争などの危機がもたらしたものと説明された。そのようななかでエジプト国民は、燃料価格の値上げの決定とともに、そこに迫る新たな波に再び直面しようとしていることに気が付くのである。

（後略）