日本の元首相、手製銃の凶弾に倒れる 安倍氏の暗殺に世界が衝撃

2022年07月09日付 Hamshahri 紙

 日本の総理として最も長い経歴を持つ安倍晋三元首相が、自身の所属する政党の選挙演説中に背後から手製の銃で撃たれ重傷を負い、病院に搬送される途中で亡くなった。

【本紙紙面】日本の公共放送局NHKによると、銃撃犯は奈良市出身の41歳男性で、昨日の朝、安倍晋三氏が演説をしていた際に、その場所付近の電柱の後ろにいた姿が報道カメラの映像に残されている。銃撃犯は、SPらの不注意により生じた好機を捉え、安倍晋三氏の背後から胸と首に2回発砲したが、逃亡する前に逮捕された。

 大量に出血していた安倍晋三氏は直ちにドクターヘリで病院へ搬送されたが、途中で出血多量により心肺停止となり、医師の救命措置も及ばなかった。安倍晋三氏銃撃犯として身元が特定された山上徹也は、2005年までの3年間、日本の海上自衛隊に所属していた。初段回の取り調べで、犯行の動機は元首相に対する不満であると供述しているが、まだこの不満の詳細については明らかになっていない。


世界で最も安全な国での暗殺
 安倍晋三氏は昨日の朝SPに囲まれる中、手製銃による銃撃を受けたが、統計によると、日本では1930年代以降、高位高官の暗殺事件は起こっていない。加えて、BBCによると日本では銃器の携帯が禁止されており、政治的暗殺は滅多に起こらない。2014年には、日本で銃による死亡事件が6件発生し−3万3599件の[銃による]暴力事件が発生した米国とは比べものにならないものの−、このことにより複数の法律が成立した。それらの法律によれば、銃器の所有者には厳格な精神鑑定が義務付けられ、散弾銃[猟銃]とエアガンのみその対象となっていない。


世界の指導者らが日本に対して哀悼の意を表明
 2012年12月から2020年9月まで日本政府の首相を務めた安倍晋三氏は、日本で最も長く総理大臣を務めた経歴を持ち、「アベノミクス」という名のインフレ抑制特別経済政策で知られた。2019年に、実績は申し分なかったものの健康上の問題を理由に突然辞任を決断し、退陣した。しかし、政府での経歴もあり、安倍氏の政策は依然として政府の行動に影響力を及ぼしていた。この67歳の政治家の暗殺を受け、アジア、ヨーロッパ、アメリカの世界の指導者たちが遺憾を示し、哀悼の意を表明した。イラン外務省も今回の銃撃をテロ行為と呼んで非難した。


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翻訳者:TN
記事ID:53787