ヴァン湖に浮かぶアクダマル島にあり、アルメニア人にとって大きな重要性を持つ歴史遺産・アクダマル教会で日曜、第10儀式が開催される。ヴァン県文化・観光局のエロル・ウスル氏は「平和・連帯・平穏の象徴であるアクダマル島のアクダマル教会で再びアルメニア教会の儀式が開催されるのに際し、ヴァン県としてその素晴らしい景色を示したい」と述べた。

信仰旅行の中心地の1つであるアクダマル教会には、毎年数千人の地元・外国からの観光客が訪れている。アクダマル教会では2005年に開始された修復工事が完了した後、2007年に国際的な式典を開催し「記憶の博物館」として開館した。

この歴史的な教会では、2010年9月19日に95年ぶりに儀式が開催された。毎年、儀式に参加するため何千人もの人々が街のホテルを予約する。

この教会では年に1日儀式が許可され、安全上の理由で2015年以降は3年間隔で開催されており、安全上の問題が解決されたため再開された。アクダマル教会では今年、10回目の儀式が開催される。

■「多くの参加があるだろう」

日曜に行われる儀式の前に会見を行った県文化・観光局のエロル・ウスル氏は、初回の儀式が2010年に開催されたことに触れたうえで「日曜に開催される儀式が素晴らしく、また問題なく終わるように、すべての関係者に業務を配分した。日曜日に儀式が開催される。あらゆる問題が起こらないようすべての対策を施した。治安部隊は会場の安全のため必要な手立てを打っている。今年の10回目の儀式では、何も問題が起こらずに平和・平穏・安全な儀式となることを願っている。重ねて、平和・連帯・平穏の象徴であるアクダマル島のアクダマル教会で再びアルメニア教会の儀式が開催されるのに際し、ヴァン県としてその素晴らしい景色を示したい」と述べた。

ウスル氏は、パンデミックの影響でここ数年は参加者の数を制限していたが今年は制限を設けないとしたうえで「トルコ国内のアルメニア教会聖職者46人がヴァンを訪れる。市民はいかなる制限もなしに儀式を開催する。ホテルとの会合では、儀式のためだけに訪れるアルメニア人の団体がいることを聞いている。アルメニア人が求める情熱や興奮がある儀式になるだろうと考えている。多くの人が参加するアルメニア教会の儀式になるだろう」と述べた。