エジプト:教会による初のサッカーチーム設立に賛否両論
2022年09月08日付 al-Quds al-Arabi 紙
■教会による初のサッカーチーム設立の発表に、エジプトで論争が勃発
【カイロ:ターミル・ヒンダーウィー】
エジプトの教会の一つが、サッカーチームを設立したと発表した。選手は入団テストで選ばれ、エジプト国内リーグ、ひいてはエジプト・プレミアリーグ参入を目指す。
宗教団体「Cairo Downtown Churches(カイロ中心部の教会群)」のWebページによると(教会系の新クラブ)「ウユーン・ミスル(エジプトの目)」は、選手の募集を開始した。
クラブはWebページで「ラファエル司教聖下の庇護と支援の下、当クラブは門戸を開いて選手の募集を開始した。そして、アマチュアリーグである第4部に参戦するために、クラブ初のサッカーチームへの入団テストを実施した」と発表した。
そして、クラブは、ジュニアやユースにも門戸開放し、(入団テストの)合格者は、月給や多額の手当、エジプト国内外でプロとしてプレーをする機会、海外でプレーする選手への住居の提供などさまざまな特典が受けられることも明らかにした。
一方で、教会がサッカーチームを設立することに関して、狂信的な宗教態度を増加させると危惧する人もいれば、エジプト国内のチームでクリスチャンの選手が直面している排除を踏まえてのことと理解している人もいる。現在、エジプトリーグには、ENPPIクラブに所属しているゲルゲス・マグディー選手以外にクリスチャンの選手は1人もいない。
(後略)
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翻訳者:赤塚大輝
記事ID:54039