歌手ギュルシェンの国外出国禁止、解かれる
2022年10月26日付 Cumhuriyet 紙
速報によると、裁判所は有名歌手であるギュルシェン氏の国外出国禁止を解除した。ギュルシェン氏の弁護士であるエメク・エムレ氏は、出国禁止に対して異議申し立てし、この決定が不当で違法であると述べていた。
有名歌手であるギュルシェン・チョラコウル氏は、ステージ上でオーケストラの仲間と冗談で言った際に発したイマーム・ハティップ高校の生徒に関する発言が理由で起訴されたが、裁判所によって「国外出国禁止」が解かれた。
チョラコウル氏の出国禁止命令は25万トルコリラの保証金の支払いと引き換えに解除された。
■異議申し立てが行われた
10月21日に行われたギュルシェン氏の第一回審理でイスタンブル第11刑事裁判所が出国禁止継続の決定を下したことに受けて、ギュルシェン氏の弁護士であるエメク・エムレ氏は上級裁判所へ異議申立書を提出していた。
異議申立書では、「私の国外出国を禁止する形で実施される法的管理措置は、追うべき罪と受ける可能性のある刑罰の点から量刑基準の妥当性と相容れない。加えて、法的管理措置が旅行の自由を制限するだけでなく母としての責任を果たすことも制限している。彼女の息子は3年間スペインで学業を続けている、国外出国禁止のため幼いアズル君は母親から、保護者たるギュルシェン氏も息子から不当に引き離されている。ギュルシェン氏は息子に何と言えばいいかわからない状況にいる」と述べられていた。
■法的管理措置の下で過ごした期間が考慮
異議申し立てを検討したイスタンブル第33高等刑事裁判所は「被告人の弁護が行われたこと、審理から免除するように決定されたこと、被告人に問われた罪の特徴と性質、拘留と法的管理措置の下で過ごした期間、これまで被告人が課された法的管理措置に従っていたことも考慮した際、将来的に取り返しのつかない損害を生じさせないために被告人に課された法的管理措置の変更を決定しなければならなくなった」と述べた。
■保証金支払い期間は2週間
裁判所は、ギュルシェン氏の国外出国禁止という法的管理措置を継続することに対する異議申し立てを受け入れると決定した。チョラコウル氏の出国禁止という法的管理措置を保証金の支払いという形に変更すると決定された。
裁判所は、被告人に対して保証金25万トルコリラ(約199万3167円)の支払いのために2週間の期間を与えると決定し、保証金が支払われ領収書が裁判所に提出された時点で、被告人の国外出国禁止の法的管理措置を解除すると決定した。
ギュルシェン氏の弁護士であるエメク・エムレ氏は、お金を当日支払い領収書を裁判所に提出すると述べた。
■何が起こったのか
2022年8月25日に、ギュルシェン氏が同年4月30日のイスタンブルコンサートでオーケストラ仲間とふざけ合っている際にイマーム・ハティップ高校の生徒について発した発言を理由に政権寄りの人々はソーシャルメディアで袋叩きにした後、彼女に関し捜査が開始された。
ギュルシェン氏は同日、人々を悪意と敵意に駆り立て、または侮辱した罪で逮捕されバクルキョイ女子刑務所に遣られた。
ギュルシェン氏は告発を否定し、自身の発言について謝罪をした。同氏は8月29日に逮捕に対する異議申し立てが受理され、外出禁止の法的管理措置の条件付きで釈放された。9月12日にはギュルシェン氏の外出禁止の条件も解除された。
ギュルシェン氏は10月21日の金曜日に出廷し、警察署にて署名する条件も解除されていた。
この記事の原文はこちら
翻訳者:伊永勇人
記事ID:54329