ISKP(イスラーム国ホラーサーン州) アフガニスタンを越境する脅威 ISKPのボーダーレスな特徴(1)

2022年11月13日付 Hamshahri 紙

 ISホラーサーン支部[ISKP:Islamic State-Khorasan Province]のテロ活動はアフガニスタンの領土を越え、現在は西アジア、中央アジア、南アジアに拡大している。

【ハムシャフリー電子版】長らくISテロ集団の名前がメディアで聞かれることは少なくなっていたが、同集団のホラーサーン支部はいまだ時折ニュースになることがある。シーラーズのシャーチェラーグ聖廟への直近のテロ攻撃事件もその一つであり、ISKPがこの作戦を実行した。ISKPは西暦での今年初め、「世界的ジハードの新時代」について警告していた。ここ数か月の同集団による攻撃の増加は、この警告が継続しているものと分析することができる。

 ISKPは最近「ホラーサーンの声」というインターネット誌で、9月に同地域で行われた作戦による死亡者の総計を、ターリバーンメンバー52名、パキスタン兵12名、ロシア人外交官2名、と発表した。この統計が示すものはすべて、IS本体のテロ集団と異なりISKPが依然として活発であることを物語っている。

 ISKPといえば何よりもアフガニスタンが想起される。この集団は2015年1月にイラク及びシリアでISの活動がピークに達したときアフガニスタン中心部から存在を公表し、その時以来アフガニスタンや一部の中央アジア諸国で活動を続けている。ISの目的は世界的にカリフ制を樹立することであるため、ホラーサーンという名前の使用は、このテロ集団のメンバーたちがアフガニスタンや中央アジアの一部、イランを含む歴史的ホラーサーンの領域を支配しようとしていることを示している。このことから、この集団の脅威はアフガニスタン国境を越えた範囲に及んでいると見なすことができる。

 ターリバーンがカーブルで権力を掌握したときから、この集団[ターリバーン]の当局はアフガニスタンにおけるISKPの脅威はもはや以前ほど深刻ではないと何度も強調しており、一部のターリバーン当局者らはアフガニスタンにおけるISKPの根絶を主張してさえいる。しかし同時に、アフガニスタンにおけるISKPの動きに関する多くの報告書が存在する。2か月前にAP通信が発表した米国諜報機関の機密報告書もその一つだ。この報告書ではアフガニスタンにおけるISの活動が広く評価されている。

−(2)に続く−


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:OK
記事ID:54494