ヨルダン:イラクとエジプトとの協力に関して大きな経済的成果は得られず
2022年12月12日付 al-Quds al-Arabi 紙
■「関与のコスト」…イラクやエジプトとの大きな経済的成果はなし
【アンマン:本紙】
必ずしも成功をもたらすとは限らない試みのなかで、改めて認識と評価が政治的に蓄積され、ヨルダン地域の地図においては利益のコンパスが目下読まれている。特にヨルダンがイラク、ヨルダン、エジプトの三か国間の協力のプロジェクトを保持することを主張しているためである。数年が経過するなかで、この文脈における数十の協定が署名されたが、三か国あるいは二か国の間での真の経済的協力にかかわるいかなるプロジェクトに向けての成果が現実に生まれることはなかった。
建設請負業者の元代表であるアフマド・ヤアクーブ氏によると、「地域的に、特に建設・建設請負部門においては、ヨルダンの経済的利益はそれほど大きくは、あるいは拡大する可能性に向けて開かれているようには思われない」のだという。さらに同氏は本紙によるインタビューのなかで、友好国であるイラクにおいて見逃されてきた建設投資の機会に関する自身の見解を述べた。
言い換えれば、ヨルダンでは「二国間(関係)という枠組みだけで生まれるような、イラクとの経済的利益は実効的とは思われない」とのイメージが定着しているのである。さらにイラクの現大臣であるムハンマド・シヤーウ・スーダーニー氏の存在により、今後その余地さえも縮小する可能性がある。同氏は関連するヨルダンの重要な質問に対する回答を提示しなかったばかりか、ヨルダンの各部門に対してイラクの建設入札における適切な割り当ての提供を再開することや、ヨルダンの輸出業者に対してイラクの市場を開放することの保証を提示することなくアンマンを訪問した。
(後略)
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翻訳者:久木田麗磨
記事ID:54624