エジプト:IMF理事会が新規金融支援を承認(4)

2022年12月17日付 Al-Ahram 紙

■国際通貨基金によるエジプトへの新規融資承認について、政府は詳細を明らかにする。

【カリーム・ハサン】

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エジプト政府はまた、財務省を通じて、税制の効率性・有効性・公平性の改善を目的とする中期的政府歳入戦略の実施を完了させることにも取り組む予定である。一方財務省は、最近承認された統一金融法の実効化の速やかな完了、持続可能性とグリーン経済の達成に向けた取り組みへの支援、および気候変動による悪影響の軽減に役立つ政策・イニシアチブの採用を目指す。同省はまた、参加型予算イニシアチブの目標の達成を確実にするため、透明性と財務情報開示のための取り組みの強化や予算編成・執行・フォローアップ各段階へのあらゆる集団の参与に関する取り組みと計画を継続する予定である。

一方アブドゥルファッターフ・スィースィー共和国大統領は、対象となる集団に対する最大限の支援と保護の提供を保証するための社会保障プログラムの拡大に十分かつ適切な資金提供を行うよう指示を出したが、政府はこれに迅速に対応し、この枠組みのうちに年間約700億ポンドの社会保障パッケージを承認したことを指摘したい。その内容には、国家機関のすべての労働者と約1,000万人にのぼる年金受給者に月300ポンドの追加手当を認めること、公務員の最低賃金を約11%引き上げ月3,000ポンドとすること、すべての給与所得者に対し所得税の控除限度額を約25%引き上げることで月収増加を保証し、なおかつ所得の低い人ほどその高い比率を適用することが含まれる。

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翻訳者:下宮杏奈
記事ID:54661