エジプト:国産ワクチン開発と医療都市構想(2)

2022年12月17日付 Al-Ahram 紙

■世界的技術を有する医療都市…エジプトは20カ国向けに感染症ワクチンを国内製造する

【カリーム・ハサン】

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「ワクチン都市」構想では、エジプト国内のみならず世界20カ国向けに数々の動物や鳥の感染症の流行に対し効果の高いワクチンを製造すべく、アメリカやヨーロッパなどの科学者や専門家らのグループの協力のもとプロジェクトが実施されている。

一方医療用ドレッシング材のプロジェクトは、エジプト市場のみならず北アフリカ市場にも製品を供給するという付加価値を示す。

「ワクチンとバイオテクノロジー都市」構想は先日、ムスタファー・マドブーリー首相が委員長を務める、「ゴールデンライセンス」の取得を希望する投資家らの申請を審査する最高委員会の会議において、他の8つのプロジェクトに並んで同ライセンスの承認を得た。そして、ワクチンやあらゆる種類のヒト・動物血清、生物学的製剤、診断薬、バイオテクノロジー、およびその必需品を製造・梱包する都市の建設および運営が承認された。また最新の医療用ドレッシング材を製造する「PIL Middle East and Africa」社の「ゴールデンライセンス」取得のための手続きも現在進行中である。

訳注:「ゴールデンライセンス」はエジプト国内への投資を奨励するための制度。ライセンス認証を受けた企業や投資家は、投資に関する行政手続きが簡略化される。

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翻訳者:下宮杏奈
記事ID:54666