イラク:クルディスタン地方政府、考古学的遺跡の経済効果に期待
2023年01月27日付 al-Sabah al-Jadid 紙
■クルディスタン地方政府は考古学的遺跡の経済効果に期待
【エルビル-本誌】
クルディスタン地区では約6000の考古学的遺跡箇所があり、経済的なメリットが期待される。
クルディスタン地方政府は昨日月曜日に、経済や文化的な利益に結び付く、5800の考古学的遺跡があったと発表した。
マスルール・バルザーニー首相は『サバーフ・ジャディード』紙が入手した声明の中で、「我々の歴史的な考古学的遺跡は我が国にとって歴史的、文化的宝庫と収入源の一部である」と述べた。
また、その保全は、第一優先であり、国際的な参加基準に基づいての発見と修復と保全方法の強化を実施し、観光分野での十分な考古学的遺跡活用の試みをしようとしていると付け加えた。
クルディスタン地域の40%の面積を調査し、5800の考古学的遺跡が登録され、2022年の1年間で歴史的地点を保護し、開発するために41の遺跡計画が実施され、そのうち23の文化的な地点が修復されたことは評価に値する。
観光都市省のカイフィー・ムスタファー遺跡文化総局長はクルディスタン地方政府の第9次実施計画の発表は喜ばしく、考古学的遺跡と文化に特化した事項の一つの表れであり、内閣評議会のアジェンダに基づく、この最初の試みは大変重要であると述べた。
加えて、財政上の問題の為に、遺跡部門での国家予算はないが、クルディスタン地方政府は9億ディナールの特別予算を遺跡部門に決め、作業が必要な考古学的遺跡の建物と名所の為に修繕と悪化した状態の修復が可能になった。
続けて以下の通りを述べた。9の機関と2つの遺跡局と3つの遺跡事務所があり、クルディスタン地方政府では、遺跡機関は一般機関レベルに格上げされ、それはすべての遺跡地区の行政業務の監督と遺跡をその放棄から守り、法律違反を防止するためだと。このことは、クルディスタン地域のすべての町村には多数の遺跡場所があるからなのだと。
国際遺跡研究所と大学で約3200の遺跡地が登録され、クルディスタン地区の40%を調査し、承認されている考古学的遺跡は5800か所に及ぶと彼は説明した。
(後略)
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翻訳者:廣瀬治基
記事ID:54680