米国の選挙でJCPOAの価値が下落 なぜ米国はイランに攻撃してこないのか 米国が衰退途上国であるという吉報(3)
2022年12月07日付 Hamshahri 紙
(続き)
☆交渉で米国の保証を得るための正しい解決法は何ですか。またイランは米国のJCPOAへの復帰を信用できますか。
―絶対に米国人は信用できません。これは政治的分析というより、この国の歴史に依拠するものです。このため相手側との交渉において、信用を必要とする文書を作成してはいけません。
我が国は何度も(米国を)信用してきましたが、(米国が)それに応えることはありませんでした。我々はこれまでの経験からもう学んだはずです。我々は米国の理想的な姿ではなく、米国外交の真実を見なければならないのです。
保証についても方法はありません。保証の議論などしても実効性はありません。米国人が提示するいかなる保証も、米国の歴史を鑑みれば間違いなく破られるでしょう。米国人は自らの目的を達成すれば簡単に自分たちが述べてきたことに目を向けなくなるでしょう。これこそ米国政府の本質であり歴史なのです。
☆「イスラエルと米国」は核関連施設を標的とした模擬演習を実行しようとしています。イランの核関連施設に対する米国の攻撃の可能性はありますか。その場合、イランの対応はどのようなものになりそうですか。
―米国人の本質は攻撃、侵略、戦争であるため、我が国の軍は常に米国の攻撃を深刻に捉えなければなりません。米国はこの(中東)地域においても、イラク、アフガニスタン、シリア、パキスタン、イエメンを攻撃してきました。この地域で米国の攻撃を受けていない国はほとんどありません。
米国がイランを攻撃してこなかったのは、イランへの攻撃が米国にとって費用のかかるものだと分かっているからです。米国人はこの費用に気を配っており、高い費用をかけたがりません。米国人が道徳的な理由でイランを攻撃しないなどということはないのです。米国の問題は費用なのです。
もし米国が合理的な決定をするつもりなら、イランに軍事攻撃をしないに違いありません。なぜなら費用がとてつもなく高くつくと米国は分かっているからです。とはいえ、米国人が合理的か否かは明らかでありませんが。
一方で、イランも間違いなく、相手を後悔させるような厳しい対応をするでしょう。
−了−
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翻訳者:OK
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