宗務庁、国外在住者向けファトワー発出機関創設
2022年12月23日付 Cumhuriyet 紙
宗務庁は、国外在住のトルコ国民とムスリムの宗教的な問題に対処するべく、「ファトワー」機関を創設した。
宗務庁は、折々発出する説教とファトワー(イスラム法学の専門家による法的見解)で社会的・政治的生活に関わる問題にも介入することから議論を呼んでいたが、この分野で国外でも活動を開始する。
宗務高等機構のファティフ・メフメト・アイドゥン副委員長は、宗務庁の支援により創設された機関について、「国外にはAlo190ファトワー相談ラインが存在しないため、様々な困り事があった」とした。アイドゥン副委員長は、宗務高等機構へ複数の国から多数の問い合わせが寄せられたと明かし、「問い合わせの多さが、我々を異なる方法の模索へと後押しした。国外、特にヨーロッパで、トルコ国民の居住地域にファトワー機関を創設する取り組みを行っている」と話した。
アイドゥン副委員長は、「国外に住むトルコ国民が、宗教教育局提供の30か月間の過程を修了した後、居住する国でファトワー機関に勤め始めた」と明らかにし、「国外の職員に向けて、本国から教育と指導の援助をしている。こうした同志たちに、本国および現地で、またはオンラインで学習指導している。彼らから問い合わせを受けている。国外のトルコ国民も、ファトワー機関の職員たちに質問を投げかけている」と述べた。
アイドゥン副委員長は、ドイツ、オランダでファトワー機関が活動を開始したとし、「ドイツ、オランダのファトワー機関に勤める仲間達の数を増やすこと、そしてトルコ国民の住む他国でもそのような機関を創設することを望んでいる」と語った。
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翻訳者:関口ひなた
記事ID:54716