モーメン氏 イランでの女性に対する身体的・精神的攻撃を否定することはできない|人間の無知による女性の権利侵害|女性尊厳保護法案の内容(4)
2022年11月25日付 Hamshahri 紙
(続き)
女性の状況の監督、及び被害を減少させるための政策の策定
モーメン氏は、最高法規である憲法の第10条[※脚注]に触れ、すべての法律、規則、手続きは、憲法に記載されている規範に基づいて定められなければならないとし、「この第10条に基づいて、あらゆる法律、規則、計画は、強固な家族関係の構築に資するものでなければならない」と加えた。
同氏は続けて、次のように述べた。「この点において、女性・家族問題担当副大統領府の責任事項の一つは、女性の状況を監督し、女性の被害を減少させるための政策や計画を定めることである。暴力に対処するための規範と構造のレベルにある不備は、当副大統領府が取り組んできた重要な問題の一つである。」
女性・家族問題担当副大統領府法務調査室長はさらに、「他方でこの不備ゆえに、構造のレベルにおいて、女性に対する暴力に対処するための明確で包括的かつ体系的な計画と特別で均質な専門的任務が、関係諸機関のために想定されていない。その結果、監督機関は担当機関を監視するためのモデルを有していないという状況になっている。」と話した。
同氏は次のように続けた。「また、法律の最も重要な機能の一つは、その文化創出機能である。これはどのような意味かと言えば、立法者が女性を暴力から守るための法律を作ることによって、社会的領域で女性を守ることはイラン社会にとって社会的価値とみなされ、この価値と社会規範に違反した場合は訴追されることになる、というメッセージを間接的に社会に伝えるということだ。」
※脚注;イラン・イスラーム共和国憲法第10条には「家族はイスラーム社会の基本的な単位であるため、関連するすべての法律、規則、計画は、家族の形成を促進し、その神聖さを守り、イスラームの法と倫理に基づいて家族関係を強化することを目的とするものでなければならない」と記されている。
−(5)に続く−
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
翻訳者:HR
記事ID:54730