ターリバーンと中国 石油に関する25年間の協定の詳細 露も予備的協定に署名
2023年01月06日付 Hamshahri 紙
“ターリバーンは中国とアムー・ダリヤーでの石油プロジェクトに関する25年間の協定を結んだ。同協定によれば、中国は、今後3年間は毎年1.5億米ドルを、その後の22 年間は毎年5.4億米ドルをアフガニスタンに対して投資する”
【ハムシャフリー電子版】エネルギー関連ニュースサイトのOilprice.comの報道によれば、ターリバーンは中国と石油に関する国際的な協定に署名した。ターリバーンにとっては同組織が2021年にアフガニスタンで政権の座についてから初の国際的な協定だ。
ターリバーンは中国の新疆中央アジア石油ガス社(Xinjiang Central Asia Petroleum and Gas Co: CAPEIC)との間にアムー・ダリヤー(アフガニスタン北部を流れる川)における石油プロジェクトに関する協定に調印した。この協定によれば、同社は、今後3年間は毎年1.5億米ドルを、その後の22 年間は毎年5.4億米ドルをアフガニスタンに対して投資する。ターリバーンは同プロジェクトに20%出資するが、出資額を75%まで増額させることが可能だ。
アムー・ダリヤーにおける石油プロジェクトは、面積4500平方キロの地域で実施され、ターリバーンの鉱物石油相の発言によれば、今後3年間探査される。同協定によれば、この3年間に、1,000から2万トンの石油が採掘される。
アムー・ダリヤーから採掘された石油はアフガニスタン国内で精製されるが、その精製所は中国が建設する。
アムー・ダリヤー地区の原油埋蔵量は、これまでに8,700万バレルと推計されていた。中国国営石油会社はアフガニスタンの前政権とも、過去10年において、この油田の資源開発に関して取引きを行なっていた。当時のアフガニスタン政権は生産の用意ができていたものの、作業は協定の調印後すぐに中断した。
ロシアも昨年10月、アフガニスタンへの燃料供給に関しターリバーンと予備的協定に署名している。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
翻訳者:KMMK
記事ID:54827