ターリバーン幹部らが最高指導者の解任を検討 この決定の理由 後任は誰になるか
2023年01月31日付 Hamshahri 紙
消息筋が「News 18」に語っているところよれば、ターリバーン幹部らは、女子教育の禁止が政府の一体性を脅かすとの理由で同組織の最高指導者ムッラー・ハイバトゥラー・アクンザダ師を解任することを検討中である。
【ハムシャフリー電子版】オンライン紙「インディペンデント」によれば、同消息筋は、現ターリバーン副首相のムッラー・アブドゥルガニー・バラーダル師がターリバーン最高指導者の後継を務める可能性のある人物として名前が挙がっているが、ムッラー・ハイバトゥラー師の解任に関する議論は未だ初期段階にあるとしている。
ターリバーン現最高指導者のムッラー・ハイバトゥラー・アクンザダ師とされる写真は1枚だけ公開されていて、ターリバーンはこれまで同師に関するビデオや写真を他に公開していない。時折ターリバーン系のメディアや同組織の報道官は、最高指導者が特定の人物らと面会していると主張することがある。
ターリバーン(国家)内務相のスィラージュッディーン・ハッカーニー師とターリバーン国防相のムッラー・ヤクーブ師は、ターリバーン急進派を抑え付けようとは考えていないものの、政府の方向性を変えたいとは考えている。
News18は、この2名のターリバーン高官が女性の教育と就労に関してムッラー・ハイバトゥラー・アクンザダ師と交渉を行ったが、この交渉は効果を生まなかったと主張している。
同報道によれば、一部のターリバーン幹部らは、アクンザダ師の解任後はスィラージュッディーン・ハッカーニー師をターリバーン最高指導者に選出することを検討していたが、ハッカーニー師自身はこのことに反対している。ムッラー・ヤクーブ師も若く、ターリバーン最高指導者を引き受けることはできない。
政府内で大きな影響力を持つターリバーンの内務相と国防相は国際社会と交流を持ち、国の目下の危機を脱するべく外国の支援を取り付けようと試みている。
ターリバーンは女子に対して6年生までしか教育を許可していない。彼らは最近複数の命令を発出し、大学や教育センターでの女子教育、および非政府機関における女性の就労も禁止すると主張した。
ターリバーンのこの女性蔑視的な措置は、アフガニスタン内外の激しい反応や批判を集めている。アフガニスタン人女性はこのターリバーンの措置に反対して何度もデモ集会やデモ行進を行ったが、こうした抗議活動はターリバーンによって鎮圧されている。
ターリバーン高官らは、イスラーム法に則った命令の執行は政府の重要な目的であると強調している。
ターリバーンは2021年8月15日に西側の支援を受けていたアフガニスタン前政権を崩壊させ、国全体を支配した。彼らはこの間、市民、特に女性たちの個人的・社会的自由に厳しい制限を課した。
ターリバーンは起訴された人々を公衆の面前やスポーツスタジアムで鞭打ち刑に処し、アフガニスタン西部のファラーフ州では少なくとも1名を公開処刑した。
ターリバーン代表団のメンバーはドーハで米国と和平交渉を行う中で、個人の自由と女性の権利を遵守すると強調したが、政府発足時の政府の最初の措置は個人と社会の自由を制限するものであった。
ターリバーンは西暦1990年代後半にもアフガニスタンを支配し、その時も女子や女性は就労や教育の権利を含む基本的人権を剥奪されていた。
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翻訳者:OK
記事ID:55018