[執筆:シャフリヤール・ヘイダリー]
イラン・イスラーム共和国体制のアプローチは偉大なる革命指導者の戦略に基づき、近隣諸国や国際的に影響力のある国々との交流、及び国際的な場でのアプローチが戦略的にイラン・イスラーム共和国と近しい政府との連携である。
この分類に基づけば、我々は東側世界にある国々と最も良好な交流ができるはずだ。今後の発展を考えるなら、近隣諸国や域内諸国政府及びアジア大陸との関係を拡大させ、米国や一部欧州諸国を中心とする西側の行き過ぎに対抗するためにこうした国々の能力を利用することは、基本的にイスラーム共和国の利益となる。
我々は多くの近隣諸国と政治的、文化的、社会的、文明的に数多の関係を有し、また関係を拡大する場合には、その適切な進展が様々な分野において相乗効果をもたらすことになるため、近隣諸国との交流は重要である。我が国の外交機関の措置に注目すれば、第13期政権はこれらの分野において、イスラーム共和国体制のアプローチや革命指導者の戦略に従って良好な歩みを進めており、特にサウジアラビアとの合意といった最近の変化は、域内関係や国際関係に関し新たな章を記したものとなっている。
これに加え、欧米諸国でまさしくグローバルな2大国とみなされているロシアと中国の力を利用していることは、政府がこの機に乗じ得ている好ましい措置の一つである。幸いにも外交分野における第13期政権の取組みはこれまで良い成果をもたらし、地域的及び国際的能力を活用する上でのイランの能力向上に繋がった。当然、こうした役割の創出は国力を生み出す基礎を据えることになるだろう。残念ながら、過去に近隣諸国や域内諸国との交流にもっと注意が払われていたら、安全保障を脅かす現象に直面することも少なかっただろう。近隣諸国への配慮不足から生じた断絶により、敵国や敵対者らはこの機会を利用し、イラン嫌悪プロジェクトを立ち上げることでシオニスト政権[イスラエル]と一部の域内アラブ国家間の政治的合意の土台を整えたのである。
現在、イランが西アジアの強力な枢軸となって地域的交流を拡大し、中国との25カ年協定実施やロシアとの同様の協定締結、またサウジアラビアとの合意や地域協定へのイスラーム共和国の参加に向けて大きな一歩を踏み出したことで、米国の制裁や他の陰謀に対抗する土台はこれまで以上に整っている。
シャフリヤール・ヘイダリー/国会国家安全保障外交委員会委員
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翻訳者:OK
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