テヘラン-リヤド合意に対するボレル氏の反応 JCPOA(核合意)再建への影響は?
2023年03月20日付 Hamshahri 紙
欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表は記者会見で、イランとサウジアラビアの関係再開は、地域の安定性を高めるのに役立つだろうと強調した一方で、核合意再建のプロセスには影響を与えないとの認識を示した。
【ハムシャフリー電子版】EUジョセップ・ボレル外交安全保障上級代表が、欧州対外行動局のウェブサイトで詳細が公開されているEU・イラク協力会議の記者会見の前に、イランとサウジアラビアの合意について次のように述べた。「近頃、イランとサウジアラビアの関係が正常化したのを目の当たりにした。このことは地域の安定化につながるだろう」。
ボレル氏は今回の合意における中国の役割を軽視し、「良い結果をもたらした最初の交渉はバグダードで行われたことを、我々は忘れるべきではない。バグダードは、イラン・サウジアラビア間のこの重要な和解の舞台だった」との見解を表明した。
イランとサウジアラビアの間の合意は核合意(JCPOA)交渉の進展につながるのか、という質問について、同氏は、「相互関係に問題を抱えていた両国が外交的交流を行い、大使を派遣することを決めたのは間違いなく朗報だ。この合意は地域の安定と緊張緩和には役立つだろう」と答えた。
同氏はこの点について、「核合意は別の問題である。核合意には他国の代表団も参加している。我々はこの問題に一緒に取り組んでいる。サウジアラビアとイランの良好な関係は全てにとっていいことだが、核合意には独自のメカニズムがある」と述べた。
バフマン月(西暦1月21日〜2月19日)、イラン大統領セイエド・エブラーヒーム・ライースィー氏の北京訪問、および中華人民共和国国家主席と同大統領との会談に続き、シャムハーニー海軍中将がエスファンド月15日(西暦3月6日)より、大統領の訪問により達成された合意をフォローアップするため、北京市でテヘランとリヤドの問題の最終的解決を求めて、サウジアラビア側の当局者と集中協議を開始した。
イラン暦1401年エスファンド月19日(西暦2023年3月10日)、今回の交渉の終わりに、(イラン・イスラーム共和国)最高指導者代理兼国家安全保障最高評議会書記のアリー・シャムハーニー氏、サウジアラビアの国務大臣兼閣僚評議会メンバーで国家安全保障顧問のムサーイド・ビン・ムハンマド・アルアイバーン氏、及び中華人民共和国共産党中央政治局委員兼党中央外事工作委員会弁公室主任兼国務委員の王毅氏の署名をもって、北京で三カ国共同声明が発表された。
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翻訳者:LJ
記事ID:55351