地区の大部分がダムに沈むアルトヴィンのユスフエリでは、グルジアからやってきたグルジア人観光客らが歴史的建造物を見納めに、そして記録を残しにやって来ている。
アルトヴィンのユスルエリ郡チョルフ川上で建設が完了したアーチ型ダムは本体の高さは275mを誇り、トルコで最も高く世界では5番目の高さとなっている。このダムでは2022年12月22日から貯水が始まった。ダムのゲートが閉じられると水深は106m以上となった。道路をはじめとし村の家々や地区が水に沈む中、ついに地区中心部の大部分もダムに沈んでしまった。
◾︎ユスフエリには近頃グルジアから多くの観光客
ユスフエリ郡に存在する9つの文化的遺産の一部は水に沈むことになるが、一部はダム水深と同じ高さに位置することになる。テッカレ教会をはじめとして郡に存在する礼拝堂や教会は最後の訪問者らを迎え入れている。中世に建てられたと推定される教会や礼拝堂へ、特にグルジアから来る観光客がやって来ている。ユスフエリがダムに水没すると聞いたグルジア人はユスフエリを訪れ最後に歴史的建造物を一目見に来ているのだ。彼らはガイドのムスタファ・クルチダルオールの付き添いにより、まずボートで礼拝堂を訪れ、その後テッカレ教会を見学した。
■「別れを告げるためにやって来た」
テッカレ教会と礼拝堂を最後に一目見にグルジアからやってきたブダ・クダヴァさんは以下のように語った。「私たちの先祖が建てた歴史的建造物に別れを告げるためにやって来た。ユスフエリがダムに沈むとニュースで知った。先祖が建てた文化的建造物を見納めるために来た。」
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翻訳者:金子萌
記事ID:55391