アルメニア開催重量挙げ欧州選手権でアゼルバイジャン国旗焼かれる―選手団、帰国

2023年04月16日付 Cumhuriyet 紙

アルメニアで国旗が燃やされた挑発行為の後、アゼルバイジャン重量挙げ選手団がバクーに戻った。

アルメニアで開催されたウエイトリフティング欧州選手権に参加したが、開会式で国旗が燃やされたため、帰国の決定が出されたアゼルバイジャン選手団がバクーに到着した。

エレバンからジョージアまで陸路で移動し、そこから飛行機でアゼルバイジャンに戻った重量挙げ選手団は、ヘイダル・アリエフ国際空港で大勢の人々の出迎えを受けた。

チームコーチのエミル・アリエフ氏は記者団に対し、戦うためではなく、競技をするためにアルメニアに行ったが、アゼルバイジャン国旗が燃やされたことを遺憾に思うと述べた。

メステリイェフ氏は、「スポーツ選手は、平和の知らせをもたらす者です。私たちは平和のためにエレバンを訪れましたが、彼らは平和への準備ができていないことがわかりました。国旗が侮辱された場所に立っていることはできませんでした。選手たちをリスクにさらすことはできませんでした。そのため、帰国を決断しました。アルメニアはこのような大会を開催できる国ではありません。多くのアルメニア人選手がバクーにやってきましたが、こういった事件は一度も起きていません。」と述べた。

■アゼルバイジャン国旗が燃やされたことに対し選手ら反発

選手団のヴュサル・リュステモフ選手は、大会に向けて身体的、精神的にしっかり準備してきたが、アルメニア人が挑発行為をしてアゼルバイジャン選手の邪魔をしたと述べた。

重量挙げのナズィレ・イスマイロワ選手は、「非常に大きな期待がありました。メダルを獲得するつもりでした。しかし、アルメニア人のこのような行為は好ましくありません。私たちはこういった野蛮な行為を認めません。そんな国でこのようなスポーツの大会が開催されるべきではありません。国のリーダーが出席する式典で他国の国旗を燃やしたのです。これは蛮行です。」と話した。

重量挙げのオメル・ジャヴァドフ選手は、「いつものように彼らはスポーツを政治化しました。国旗に対する侮辱は受け入れられるものではありません。国旗や国は何よりも尊いものです。次の大会では、国旗を掲げるために全力で頑張ります。」と述べた。

重量挙げのアリ・シュキュルリュ選手は、「私たちはメダルをとるために大会に来ました。国旗に対して非礼な行為を受けたため、帰ってきました。今回は実現しませんでしたが、他の選手権では国旗を掲げたいと思います。」と述べた。

■アゼルバイジャン、国旗が燃やされたことを受けて選手団を帰国させた

アルメニアで昨日(4月15日)行われたウエイトリフティング欧州選手権の開会式で、各国国旗がステージに上がった際に、一人の人物がアゼルバイジャンの国旗を持っていた少女の手から国旗を奪って燃やした。

これを受けて、アゼルバイジャン青年スポーツ省と国民オリンピック委員会は選手団を帰国させる決定をした。

アゼルバイジャンは、12人の選手団を率いて選手権に参加していた。


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翻訳者:安井 悠
記事ID:55434