レバノン:ブラーミーヤ村、自然美と人工美の絶妙な調和が魅力の村

2023年05月22日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ブラーミーヤ村は、魅力的な美しい自然と歴史ある宮殿を守り続けるレバノンの村である。

【本紙、アブド・マアルーフ】

ブラーミーヤ村は、緑豊かな美しい自然に恵まれた、歴史ある宮殿が数多く存在する、静かで空気の綺麗なレバノンの村だ。数多くの古い宮殿と街道や公園を飾る松並木といろいろな花々が、自然美と人間が生み出した建築技術が一体となった魅力的な美しさを織り成している。この村は、まるで装飾や光で休日の喜びを描いた美しい一枚の絵画のようだ。

この村の住民の多くは、朝に夕に、豊かな樹木とそよ風に包まれて、忙殺される日常や日々の重圧から抜け出し、静かで落ち着いた雰囲気で、のんびりと散歩を楽しんでいる。

ブラーミーヤ村は、南レバノン県のシドン郡に位置する、海抜約72mの村である。首都ベイルートから42km、シドンの市街地から4kmの距離にある。総面積は550㎡で、緑地が全体の45%を占めている。特産物には、柑橘類、オリーブ、ローズ水、地産の蜂蜜などがある。村の登録人口は2200人だが、その多くが1975年のレバノン内戦やその後数十年の間に起こった血なまぐさい出来事を逃れ、アメリカ・オーストラリア・カナダなど、国外に移住した。

(後略)


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翻訳者:杉浦駿
記事ID:55641