オスマン史家ザーフェル・トプラク、死去

2023年06月03日付 Cumhuriyet 紙

トルコ史専門家の中で最も重要な人物の一人、オスマン史と共和国初期に関する社会経済の研究者、ザーフェル・トプラク氏が77歳で亡くなった。

歴史専門家、著者で学者のザーフェル・トプラク教授(博士)が亡くなった。トプラク氏の訃報は、メフメト・アルカン教授がSNS上の共有で明らかにした。 

アルカン教授は、投稿で以下のように述べた。「皆さんに悲しいお知らせをしなければなりません。ザーフェル・トプラク先生が亡くなりました。非常に悲しく思っています。大切な先生で、仲の良い友人であり、同僚でした。彼が信じていた通りの死後の世界がありますように。」

■ザーフェル・トプラクとはどのような人物か

1946年生。ボアジチ大学アタテュルク諸原則・革命史研究所を創設し、所長となる。セイント・ジョセフフランス語高校を卒業後、1969年にアンカラ大学国際関係学部を卒業したザ-フェル・トプラクは、ボアジチ大学で職を得た。歴史財団の創設者に名を連ねたザ-フェル・トプラクは、2012年、「ダーウィンからデルシムへ 共和国と人類学」と題した著作で社会科学分野でセダト・シマヴィ賞を受賞した。

■著作

・『トルコの国民経済 1908-1918』 、1982。
・『トルコの農業構造 1923-2000』 、1988。
・『1908年の選挙とメブサンの記憶』 、1998。
・『シュメール銀行 -制度史』 、1990。
・『国民経済-国民ブルジョアジー』、1995。
・『統一と進歩、そして国家主義』、1995。
・『帝国の負債から世界的な市場へ-イスタンブール証券取引所の台頭』、1995。
・『私の未来の過去 - アク銀行の社史』、 1998。
・『国民の創生 - 現代文明のための探検的知識』、1998年。
・『統一 ‐ 進歩と第一次世界大戦ールコの戦争経済と国家主義 1914-1918』、2003。
・『共和国の誕生 1919-1923年 自由と独立の道』、2006。
・『反体制派のアイデンティティ-テヴフィク・フィクレット』、2007。
・『国家からグローバルへ ‐ 国民再保険株式会社とトルコにおける再保険の進化』、2009。
・『アナドル保険 トルコの保険、過去から未来へ』、2010。
・『ローザンヌから共和国へ イスメット・イノニュ』、2013。
・『サクセスストーリー オブ ザ リパブリック アスム・コカブユック 1924-2012』、2014。
・『ダーウィンからデルシムへ -共和国と人類学』、2012。
・『トルコのポピュリズム 1908-1923』、2013
・『トルコの女性の自由とフェミニズム(1908-1935)』、2014。
・『トルコの労働者階級(1908-1946年)』、2016。
・『アタテュルク-建国思想の進化』、2020。
・『共和国と人類学』、2021。


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翻訳者:関颯太
記事ID:55711