英国からトルコへ300万ポンドの「難民阻止代」
2023年06月08日付 Cumhuriyet 紙
英国政府が自国への移民の流入を防止することを目的に、トルコに約300万イギリス・ポンド(今日レートで8750万トルコリラ)の資金を投入したことが明らかとなった。
英国内務省が自国への移民の流入を防止することを目的に、トルコ国境警備にともなう装備と教育の援助を保障したことが公となった。
■増加した資金援助額
英国ガーディアン紙の報道によれば、内務省の「送還と新たな統合支援」の範疇で、トルコ警察と沿岸警備隊に手始めに1万4千イギリス・ポンド(約40万トルコリラ)の資金を援助した。援助支援額の総額は2019年以来大幅に増加した。
2021年から2022年にかけて42万5千イギリス・ポンド(約1250万トルコリラ)へと増額された教育と装備のための援助額は、2022年から2023年にかけて300万イギリス・ポンド(約8750万トルコリラ)に達した。
▪イラン国境の強化
トルコ国境警備隊に実施された支援は、英国政府開発援助(ODA)の予算から捻出され、英情報局の一部である内務省国際活動課を通じて行われた。
英国内務省はまた、警察と沿岸警備隊を含むトルコ国境警備に際する装備と教育も確保した。
2022年6月には9台の車両が、英国高等警部補により、イラン国境における警察隊に引き渡された。
■トルコで勤務する職員の増加
ガーディアン紙に話した内務省国際活動課の情報源は、「トルコが英国政府にとって直近2,3年でその重要性を増し、その国境警備について戦略上非常に重要とみている。」と述べた。
また内務省国際国際活動課の動きに精通した他の情報源は、「こういったことのために我々が資金を提供することは、今後ありうる返還協定といった他の分野でのソフト・パワーの活用を醸成することになる。」と話した。
ガーディアン紙によれば、情報獲得を望んで入手された文書は内務省がトルコに任命した職員の数が現在トルコで勤務する外交官の数より多いことを示している。
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翻訳者:清水志保
記事ID:55742