オスマン朝「デリ」の伝統行事、ブルサで―動物の毛皮や皮のコスチューム
2023年07月01日付 Milliyet 紙
ブルサのムスタファケマルパシャ郡で、犠牲祭で屠殺された動物の部位から作られた衣装を身に纏った人々によるユニークな光景が見られた。
オスマン朝時代の陸軍に属し「デリ(狂気じみている)」と呼ばれる騎兵から成る部隊「アラバシュ」はその勇猛果敢さと変わった服装が目を引き、ブルサのムスタファケマルパシャ郡から36kmの距離にあるシェフリマン街区で毎年犠牲祭の2日目に行われる祭事で知られる。「デリ」たちの一団で有名なこの祭事は200年にわたって続けられている。
■目的は周囲の者を怖がらせること
250人が生活し80軒の家が建つ街区で、特に若者たちが屠殺した動物の皮や頭、尻尾、角、骨を衣装へと変えて顔にマスクを被り、広場に集まって周囲の者たちを怖がらせる。
■祭事には500人が参加
今年の祭事には政党の代表やNGO運営、周辺街区から訪れた人々をあわせ、計500人が参加した。催事では肉料理が振る舞われ、8人の若者が犠牲獣の皮から作った特別な服装を着てパフォーマンスを行なった。
■客は2倍に増加
祭事で話をしたシェフリマン街区教育文化支援組合のビラル・アイデミル組合長は「少なくとも200年続く私たちのこの催しは今後も続けていく。今年の「アラバシュの伝統」には多く関心が集まった。訪れるお客さんたちの数は年々増加している。」と述べた。
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翻訳者:伊藤梓子
記事ID:55900