スウェーデンでの聖クルアーン冒涜に対するイランの反応

2023年07月01日付 Iran 紙

【イラン紙】スウェーデンの過激主義者による聖クルアーンの冒涜とムスリムの聖典の焼却は、イスラーム諸国及び非イスラーム諸国に非難の波を引き起こしている。

 イランでもこの事件を受けて、大使不在中のスウェーデンの代理大使が外務省に召喚され、イランの抗議が伝えられた。ホセイン・アミールアブドッラーヒヤーンイラン外相もツイートを投稿して、以下のように記した。「この行動を民主主義や自由と呼ぶことは、単にテロリズムと過激主義を助長するだけである。その煙はどの方角よりも先に欧米の人々の目に入るだろう。」

 ナーセル・キャンアーニー外務省報道官も、スウェーデンが反イスラーム主義者に聖クルアーン侮辱を繰り返すことを許可したことに反応し、国際社会と人権団体が宗教や宗派、また宗教の本来的な教義の尊重促進に向け努力していることに言及し、以下のように発言した。「天啓の書に対する侮辱は暴力主義と憎悪の拡散の証であり、人権の本来の価値に矛盾するものだ」。キャンアーニー報道官はこのような行動を非難しつつ、次の点を強調した。「スウェーデン政府に対しても、聖なるものに対する侮辱の再発を防止しつつ、今回の事件に対する責任の受け入れと説明責任の原則を真摯に受け止めることが期待される。」

 マルジャエ・タグリード[その法見解等に信徒が従うべき権威を持った十二イマーム派ウラマーの最高権威で、「習従の源泉」等と訳される]の一人アーヤトッラー・ホセイン・ヌーリー・ハマダーニー師もホウゼ[聖廟周辺に設けられた複数の宗教学校(マドラサ)全体]の複数の学者との会合の中で、聖クルアーンの侮辱を非難しつつ、以下のように述べた。「今日、傲慢な世界はかつてないほど反イスラームに勤しんでいる。従って、イスラーム諸国の指導者たちとムスリムの人々は可能な限りあらゆる方法で聖クルアーンの侮辱に対する自身の嫌悪感を表明しなければならない」。昨日の午後も、一般の人々と学生たちが聖クルアーンの侮辱に対して抗議するために集まった。この集会は、テヘランのスウェーデン大使館前で行われた。


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翻訳者:KY
記事ID:55938