AKP（公正発展党）所属のレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、アラビア語・アラブ文学の専門家であるラフミ・エル教授を、航空分野の専門教育を行うトルコ航空大学校の学長に任命した。

AKP所属のレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、7つの大学の学長を任命した。官報の発表によると、アルトゥンバシュ大学の学長にはチャール・エルハン教授、アトゥルム大学の学長にはセルカン・エルユルマズ教授、バフチェシェヒル大学の学長にはエスラ・ハティポール教授、イスタンブル文化大学の学長にはファディメ・ユクセキテペ教授、マルディン・アルトゥクル大学の学長にはイブラヒム・オズジョシャル教授、トルコ航空大学校の学長にはラフミ・エル教授、ヤシャル大学の学長にはレヴェント・カンディッレル教授が任命された。

これらの決定の中でも、トルコ航空大学校の学長にラフミ・エル教授が任命されたことが議論を呼んでいる。なぜなら、この大学には航空学や宇宙学などの学部があり、その中には宇宙工学や航空工学などの学科があるからだ。

同大学のホームページの「大学について」のページには「アタテュルクが提唱した近代化の原則に沿って「航空・宇宙」の分野で科学に基づいた質の高い教育・研究プログラムを有し、作り出す特色によって未来への指針を示す地域・世界を代表する研究大学である」という記述が見られる。

■研究者としての経歴に科学はなし

YÖK（高等教育機構）のメンバーも兼任するエル氏は、アラビア語・アラブ文学科を卒業し、東洋言語・文学の分野で博士号を取得している。YÖKのホームページによると、エル氏はアンカラ大学言語・歴史・地理学部アラビア語・アラブ文学科を1981年に卒業している。エル氏はアンカラ大学で東洋言語・文学の分野で博士課程を終了した。エル氏は1991年に准教授に、1997年に教授に就任した。エル教授はサウジアラビアのキングサウード大学で博士課程の研究を行った。エル教授は2015年に高等教育機構のメンバーに、2016年には高等教育機構の執行委員に任命された。
　
また、ラフミ・エル氏の「代表的な5つの著作」として以下の書籍が列挙されている。

・バディー・アッザマーン・ハマザーニーとマカーマート、1994年
・泥棒と犬（ナギーブ・マフフーズの同名の小説についての評論とトルコ語訳）、1996年
・近代エジプト小説（1914−1944）、1997年
・近代アラブ文学選、2012年
・出版されている10つの書物、4つの小説の翻訳など、数多くのアラビア語からトルコ語への翻訳；この分野に関する数多くの雑誌に論文を掲載、百科事典の項目の執筆