少し前に、ターリバーン政権はマーダー9という名のアフガニスタン製スーパーカーを発表した。この車はカタール国際モーターショーにて一般公開された。
【ハムシャフリー電子版】テジャーラト・ニュースによると、昨年の冬にターリバーンはソーシャルネットワーク上で、あるアフガニスタン人の若者が作った、マーダー9という名のスーパーカーに関する動画を公開した。
このモハンマドレザー・アフマディーという名の若者は、高等教育をイランで受けたようで、アフガン人技術者30名からなるチームの協力を得て、マーダー9の初期バージョンを設計することができた。この車の最終バージョンをカタール国際モーターショーに出展することで、皆をこの車の外観の美しさで魅了することができた。
マーダー9は、アフガニスタンの職業・技術訓練イノベーションセンターで、5年の歳月を経てENTOP社によって開発された。
◆技術仕様
このアフガニスタン人の若者は、マーダー9を作るため、異なる自動車の様々な部品を使っているようだ。アフガニスタンの《スーパーカー》に搭載されているエンジンは、130馬力相当の力を生み出し得る、トヨタカローラの1.8リッター4気筒エンジンと同じだった。出力された力は、CVTギアボックスを介して前輪に伝えられる。
この技術仕様は、スーパーカーにとって冗談のようなものである。なぜなら、このエンジンはおよそ前時代的であり、これを高級車や新車に搭載することは、産業発展にあまりそぐわないからである。そのため、もしENTOP社がこの自動車の大量生産を決定した場合、現在のエンジンに代わってよりパワフルなエンジンが採用されることになるだろう。
◆アフガニスタン車の外観デザイン
私たちが所有しているマーダー9の公式写真は、雪の日の発表会の時のものだけである。2ドアのこの車は、ラフで前後に長い外観を持ち、前後のLEDライトによっていっそうラフでスポーティーな外観になった。
残念ながら車内デザインに関する正確な情報はなく、車室内を確認することはできない。
スーパーカー「マーダー」を開発した自動車エンジニアのモハンマドレザー・アフマディー氏は、この自動車の初期バージョン製造の目的は資本家の注目を集め、より良いバージョンを製造するための資金を集めることであると述べており、これに成功した場合、この車はより高い技術仕様になるだろう。