エジプト:政府に対して、ガザのパレスチナ人への支援や連帯を求める声が高まる(1)
2023年10月10日付 al-Quds al-Arabi 紙
◼️公人100人がエジプト当局に対し「ラファフ検問所」の開放とイスラエル大使の追放を要求
【カイロ:本紙】
月曜日(9日)、作家や政治家などエジプトの公人100人以上が、自国の当局に対し、「テルアビブ大使」の追放と「占領国家」(イスラエル)との関係断絶を求めた。
声明の中で知識人や政治家らは「勇敢なパレスチナ人民と、比類のない『アル=アクサーの洪水』作戦でイスラエルによる占領の棘を打ち破ったレジスタンスに敬意を表する」と述べ、パレスチナ人民の占領に対するあらゆる手段を使った正当な闘争と彼らの全土を解放する権利に完全に連帯すると宣言した。
署名者たちは五つの要求が記された声明文書を提出した。「シオニスト」の大使をカイロから追い出し、「占領国家」との関係を断絶すること。ガザとの間にあるラファフ検問所を開放し、発電や治療に必要となる物資を支援すること。(イスラエルとの)すべての関係正常化プログラムを停止し、経済面でそのプログラムに関係するもの、特にQIZ協定を、破棄に備えて見直すこと。すべてのエジプト人に対して医療面でのボランティアや、寄付、物資の寄贈を許可すること。そして、エジプトの様々なコミュニティーにおいて、パレスチナ人民と連帯するあらゆる方式と事業を容認すること。以上である。
また、「イスラエル占領国家」が、少なくとも子供がその半数を占める350万人以上の住民が暮らすガザ地区に対して、全面的な封鎖を実施し、食糧や医薬品の流入を止めることを発表した後、自由主義的な野党である保守党は即時介入とパレスチナ人民への支援をエジプト当局に要求した。
同党はエジプト当局に対して、人道的役割を果たし、またラファフ検問所を食糧や医薬品のような人道支援物資が通過することを許可するよう訴えた。同検問所が「占領軍」の統制下にない唯一の検問所だからだ。
更に同党は、支援物資の寄付を募り、または購入し、パレスチナ人民に届けるための自発的なキャンペーンを組織するため、十分な準備をすると強調した。
(2)に続く
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=56468
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翻訳者:萩野穂高
記事ID:56469