宇宙におけるイランの躍進(1)

2023年10月05日付 Jam-e Jam 紙

 イランは人工衛星打ち上げの分野で中東地域内24カ国中第1位となっている。通信衛星、リモートセンシング、発射台、宇宙インフラ、測位、宇宙探索、および科学的能力などの宇宙に関するさまざまな分野でも、この地域内で第6位の地位を占めている。

【執筆者:ファトゥホッラー・オンミー博士/イラン科学技術省航空宇宙研究所元所長】

 世界宇宙週間[国連が定める国際週間。10月4日〜10日]は、宇宙分野における我が国の成果とニーズについて総括する良い機会である。我が国の宇宙活動は1365年[西暦1986/77年]に始まり、1370年[西暦1991/92年]に初めて宇宙的ファクターの試験に成功した。つまり、この時ようやく宇宙機の技術を手に入れたのである。 そして1387年[西暦2008/09年]に、私たちは最初の人工衛星、すなわち人工衛星「オミード」を開発し、それを自力で打ち上げることに成功したのである。

 したがって、最初の打ち上げで人工衛星が宇宙待機軌道に入り、私たちは人工衛星打ち上げ用ロケット「サフィール」によって、宇宙技術の分野で大きな一歩を踏み出すことができたわけである。その後も人工衛星が打ち上げられ、例えば、マーレク・アシュタル[工科]大学が製造した観測衛星は1390年[西暦2011/12年]に軌道投入に成功し、2件目の成功例となった。「ナヴィード」と名付けられた第3の人工衛星はイラン科学技術大学によって製造され、軌道投入に成功した。「ファジル」は、1393年[西暦2014/15年]に軌道に投入された我が国4番目の人工衛星であった。

−(2)に続く−


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翻訳者:HA
記事ID:56514