パレスチナ:WHOがガザ地区の病院に向けたイスラエルの攻撃を非難
2023年10月17日付 al-Quds al-Arabi 紙
■国立アラブ病院を狙ったイスラエルの爆撃は「規模において前例がない」
【ブリュッセル:ロイター】
世界保健機関(WHO)は火曜日、ガザ地区北部に位置する国立アラブ病院で数百人の命を奪った攻撃は「規模において前例がない」と述べ、これを非難した。
この攻撃は、イスラエルが人口密度の高い地区に対して爆撃を開始して以来、ガザでもっとも多くの死者を出した事件となった。
WHOの西岸地区とガザ地区代表であるリチャード・ピーパーコーン氏は、「今回の攻撃はその規模において前例のないものである。我々はパレスチナの被占領地で医療施設への攻撃が続いているのを目の当たりにしている」と述べた。
WHO地中海東部地域局長のアフマド・マンザリー氏によると、病院が爆撃にさらされた際、そのなかには患者、医療従事者、国内避難民がいたという。
同氏はさらに、「この病院は、イスラエル軍から避難命令を受けているガザ地区北部の20か所ある病院のうちのひとつである」とし、「現行の安全の欠如、救急車や医療システムにおける職員の能力、避難民向けの代替避難所の不足、また多くの患者が重体であることを鑑みると、避難命令を実施することは不可能であった」と付け加えた。
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翻訳者:吉田最音
記事ID:56536