■第9鉱区における試掘削の結果:単なる希望であり、確かなことはない
【イッザ・ハージュ・ハサン】
レバノン領海の第9鉱区における掘削を中止するという、トタル社の最近の決定が引き起こした混乱の後、石油機構は掘削の結果を公表するため表に出てきた。しかし、それもまた、掘削の結果に対するためらいと、明確さの欠如とが見て取れるはっきりしない表現となった。
石油機構による「最終結論ではない」声明発出と時を同じくして、マルワン・ファイヤド・エネルギー大臣とサジーウ・アティーヤ国会議員の招待にもかかわらず、ワーキング・グループの会議がトタル社の代表不在で開催された。そしてこのことが、掘削結果のマイナス面と最終報告書の不確実性をめぐって別の疑問符を残した。
しかし情報によると、掘削結果を説明する最終報告書の発行がなかったことによって、この混乱状況が生じたとされている。特にガス貯留層は発見されず、ガス残留物が発見されたことが混乱を招いた。このことから、他の井戸に貯留層があるかもしれないという希望が残った。言い換えれば、ガスは発見されなかったが、その痕跡の発見は、どこかにガスがあるかもしれないという希望を呼び起こしたのだ。
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