パレスチナ:捕虜が明かした刑務所での劣悪な環境と拷問
2023年11月09日付 al-Quds al-Arabi 紙
■殴打と侮辱…パレスチナ人捕虜が語るメギド刑務所の拷問方法
【ラマッラー:アナトリア通信】
パレスチナ捕虜協会は木曜日、イスラエルのメギド刑務所の捕虜たちが身体的、精神的拷問を受け、生活必需品を奪われていると発表した。
最近メギド刑務所から釈放された捕虜の一人の証言によりこのことが明らかになったと捕虜協会は報じた。
協会の発表によると、釈放された捕虜は「イスラエル兵は捕虜(の服)を引きずり、占領軍の旗にキスするよう要求した。もし従わなければ、激しく殴られる」と語ったという。
そして「私がメギド刑務所に到着した時、アブー・グレイブ刑務所(イラクにあるアメリカの悪名高い刑務所)に来たと思った。もし信仰がなかったら、正気を失っていただろう」と付け加えた。
また、「激しい殴打、拷問、侮辱を受けており、傷の治療もなされていない」と指摘し、「捕虜の部屋はすし詰め状態で、1つの部屋に11人から18人の捕虜がおり、そのほとんどが毛布もかけず床で寝ている」と語った。
さらに「捕虜に提供される食事は、1部屋につき1日に2食(茹で卵と茹でたジャガイモ)のみで、非常にまずく、2人分にしかならない」と明かした。
また、衣服、靴、カンティナ(捕虜が生活必需品を買うときにのみ使用できる金券)など捕虜の所持品は全て没収され、着るものだけ残されたということにも言及した。
捕虜協会のデータによると、イスラエルは10月7日以降2300人のパレスチナ人を強制収容した。
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翻訳者:藤井翠
記事ID:56684