■シリアでムナー・ワースィフさんが表彰、女性閣僚は涙し、手に口づけ（動画）

【ダマスカス：本紙】

シリアの女優ムナー・ワースィフさんは、世界人権機構（WHRO）から「世界平和大使」の称号を授与された。これは彼女の芸術活動や、シリアやアラブ世界のドラマにおける顕著な貢献、さらに平和の価値感は連帯・友愛の精神を広める大きな役割を果たしたことを称えてのものである。

表彰は、日本と世界で活動する「シリアの友」財団が日曜日晩（8月31日）にダマスカス大学本部講堂で催した「希望のシリア」と題した祝典の席で行われた。ワースィフさんは、優雅な姿と前向きな精神、そして新たな栄誉に対する感激と熱意をもって登壇した。
「老樹（السنديانة＝シンディヤーナ）」の異名を持つ彼女は、感動的なスピーチを行い、この栄誉に誇りを表した。

「大樹」（スィンディヤーナ）ことワースィフさんは、次のように述べ、この栄誉を受けたことへの誇りを表明する感動的なスピーチを行った。「私はキリスト教徒の母と、スンナ派でクルド系・ドルーズ系の父の娘です。この多様性こそが私の広がりを形作りました。私は無から生ま出たのはありません。カシオン山が揺らぐなら、私たち皆が揺らぐでしょう。一番大切なのは、ただ愛することではなく、与えることです。なぜなら、祖国とは母だからです。アッラーよ、母は遊び道具ではありません。母を憎む者がいるでしょうか？　あり得ません。もしアッラーが母を尊んだのなら、私たちが祖国を尊ばないことなどあるでしょうか？」

シリアのヒンド・カバワート社会労働労働大臣が大女優に対して見せたふとした振る舞いは出席者の注目を集めた。大臣は、感極まって涙を流しながら、ワースィフさんの手に口づけし、愛情を込めて抱きしめ、ムナー・ワースィフさんがシリア人の心に占める大きな存在感を示した。

تكريم القديرة #منى_واصف من قبل المنظمة العالمية لحقوق الإنسان ومنحها لقب “سفيرة السلام في العالم” pic.twitter.com/h1libBpMtd

— Bila Rakaba (@BilaRakaba) September 1, 2025