◼️「強硬」なヨルダン、国際法を「イスラエルに遵守させる」ための対立が外交面で始まった
【アンマン:バッサーム・バダーリーン】
しかし、彼らは皆、サファディー氏が気まぐれで話しているわけではないことは知っているし、現に同氏は少なくとも3回は本紙に対して直接個人的にそのように語っている。彼は、自身の発言や発表が自国の立場や政策を代表していると主張することに固執しているのである。
いずれにせよサファディー氏は、10月7日に発生したアル・アクサー洪水作戦によって生じた余波に関して、ヨルダン政府の公的な立場を表明しているのだと確信しているが、彼の発言は彼に委ねられた政治的舵取りの範疇を超えている。もっとも、仮に政府内に舵取りというものがあったとしての話だが。その意味で、ヨルダン外交と外務省の名の下に発せられるものは、懸念すべき発言であるとか職務上の発言であるとかにかかわらず、完全に的な後ろ盾を得ている。
イスラエルに対して、ヨルダン政府があまり用いないような非常に厳しい表現を繰り返し使うことにサファディー氏が固執していることから、ヨルダン政府がイスラエルとの対立する方針を継続することに固執しているということがわかる。
ヨルダン政府のこのような方針は、否定の余地なく、優先事項のひとつであり、サファディー氏や他の高官らが意図的に繰り返し言及している。これらの優先事項の第一は、イスラエルによる侵攻を止めることである。そしてビシェル・ハサーワナ首相が公然と仄めかしたように、ガザ地区やヨルダン川西岸の住民を強制移住させようとするあらゆる試みは、ヨルダン王国に対する宣戦布告に匹敵し、そうなった場合ヨルダンはイスラエルに対して驚くべき行動をとるだろう。
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