◼️「強硬」なヨルダン、国際法を「イスラエルに遵守させる」ための対立が外交面で始まった
【アンマン:バッサーム・バダーリーン】
ヨルダンの優先事項においては、これまでと同様の見解が改めて強調されている。ヨルダンは侵攻に立ち向かい、ガザ地区の人々に対する人道援助の範囲を拡大することに注力すると決断した。ヨルダン政府は強固な立場を採り始め、ガザ地区の人々に対する残忍な犯罪行為のために、イスラエルに制裁を課すよう暗に呼びかけるメッセージを国際社会に送った。
イスラエルに対する懲罰的な措置の採択を実際にもたらし得る状況を、外交的に達成することが理想なのではない。そうではなく、無差別爆撃という犯罪的手法を彼らに選ばせないようにすることが理想なのである。ヨルダンの力が及ばない何らかの理由で、ガザ地区で再び戦争の鐘が鳴り響けば、無差別爆撃によってさらに何千人もの犠牲者が出るだろう。
その意味で、ヨルダンのアプローチは強硬であり、依然として衝突を引き起こしかねない。エジプトのアブドゥルファッタフ・シーシー大統領が数日前に強制移住に反対する声明を発表した。その中で用いられた、「強制移住は容認し得ないレッドラインである」との表現は、国王アブドゥッラー2世が誰にも先んじて用いた言葉だったことがその証拠である。
(後略)
(1)に戻る